【リキャップ】NBAドラフト2026 指名結果まとめ──全体1位はDybantsa、ウィザーズが16年ぶりの本命指名(2026年6月24日)
ドラフト2026、1巡目の指名結果まとめ
NBAドラフト2026(NBA Draft 2026)の1巡目が、日本時間6月24日朝に進行中です。全体1位はAJ Dybantsa(BYU)をワシントン・ウィザーズが指名。16年ぶりに獲得した1位指名権で、全米得点王の1年生エースを呼びました。
この記事は、1巡目上位の指名結果をまとめたものです。誰がどこへ行ったか、ドラフトの朝にサクッと確認してください。
- 全体1位 Dybantsa(ウィザーズ) ── BYUの1年生エース、全米得点王25.5点。チームは17勝65敗からの立て直しを託す
- 2位 Peterson(ジャズ)/3位 Boozer(グリズリーズ) ── 上位3人は事前の本命がそのまま並んだ
- 9位の意外な指名 ── マーベリックスがMorez Johnson Jr.(Michigan・2年生)を指名。新HC Dusty May の前任校の選手
背景:今年のドラフトはどんな顔ぶれだったか
2026年のドラフトは、上位の人材が「別格ゾーン」と呼ばれていました。BYUのAJ Dybantsa(全米得点王25.5点)、KansasのDarryn Peterson、DukeのCameron Boozer(父はNBA15年・Carlos Boozer)、UNCのCaleb Wilson──この4人の評価が他より一段高く、上位4チームが「誰を取れるか」より「指名権の順番」を競う構図でした。
会場はバークレイズ・センター(ニューヨーク)。1巡目は現地6月23日(火)夜=日本時間6月24日朝にスタートしました。それでは、上位の指名結果を見ていきます。
データ:1巡目 全30位の指名結果
1巡目30人の指名結果を一覧にしました。指名チームは当日のトレード反映後の最終です。2巡目(31〜60位)も予定どおり進行し、60人すべての指名が出そろいました。2巡目の注目点は記事後半でまとめています。
| 順位 | 指名選手(大学) | 指名チーム |
|---|---|---|
| 1 | AJ Dybantsa(BYU) | ウィザーズ |
| 2 | Darryn Peterson(Kansas) | ジャズ |
| 3 | Cameron Boozer(Duke) | グリズリーズ |
| 4 | Caleb Wilson(UNC) | ブルズ |
| 5 | Keaton Wagler(Illinois) | クリッパーズ(←IND) |
| 6 | Mikel Brown Jr.(Louisville) | ネッツ |
| 7 | Darius Acuff Jr.(Arkansas) | キングス |
| 8 | Kingston Flemings(Houston) | ホークス(←NOP) |
| 9 | Morez Johnson Jr.(Michigan) | マーベリックス |
| 10 | Brayden Burries(Arizona) | バックス |
| 11 | Yaxel Lendeborg(Michigan) | ウォリアーズ |
| 12 | Aday Mara(Michigan) | サンダー(←LAC) |
| 13 | Nate Ament(Tennessee) | バックス(←MIA・代理指名) |
| 14 | Hannes Steinbach(Washington) | ホーネッツ |
| 15 | Dailyn Swain(Texas) | ブルズ(←POR) |
| 16 | Bennett Stirtz(Iowa) | サンダー(←MEM) |
| 17 | Ebuka Okorie(Stanford) | ピストンズ(←OKC) |
| 18 | Christian Anderson(Texas Tech) | ホーネッツ(←PHX) |
| 19 | Allen Graves(Santa Clara) | ラプターズ |
| 20 | Jayden Quaintance(Kentucky) | スパーズ(←ATL) |
| 21 | Karim Lopez(NZ Breakers) | グリズリーズ(←DET) |
| 22 | Labaron Philon Jr.(Alabama) | 76ers(←HOU経由OKC) |
| 23 | Zuby Ejiofor(St. John's) | ホークス(←CLE) |
| 24 | Cameron Carr(Baylor) | レイカーズ(←NYK・当日トレード) |
| 25 | Sergio de Larrea(Valencia・スペイン) | ニックス(←LAL) |
| 26 | Tarris Reed Jr.(UConn) | ナゲッツ |
| 27 | Chris Cenac Jr.(Houston) | セルティックス |
| 28 | Joshua Jefferson(Iowa State) | ティンバーウルブズ(←DET) |
| 29 | Alex Karaban(UConn) | キャバリアーズ(←SAS経由ATL) |
| 30 | Koa Peat(Arizona) | マーベリックス(←OKC経由) |
ウィザーズの本命指名から始まり、続く3チームも別格ゾーンの3人をそのまま指名する流れでした。
5〜8位は中堅レベルの大学エースたちが順番に呼ばれました。9位でマーベリックスがやや意外な選択(後述)。10〜12位は Michigan 勢が2人並ぶ流れで、ロッタリー圏の終盤は粒揃いの大学生たちが指名されました。トレード関係は5位クリッパーズ(IND経由)/8位ホークス(NOP経由)/12位サンダー(LAC経由)と、いずれも事前に成立済みの指名権交換です。13位はヒートが「バックスの代理として」Ament を指名──6/22成立のGiannisトレードでもともとヒート所有の13位指名権がバックスへ渡る予定でしたが、トレード公式化が7月6日まで遅れるため、ヒートが代理で指名し、最終的にAmentはバックス所属になります(詳しくは別記事で)。
14〜21位は8指名のうち6つがトレード経由の指名権で、画面の指名チームが入れ替わる時間帯でした。注目はふたつ。20位 Jayden Quaintance(Kentucky)はモック予想で中盤以降に置かれていた長身C。Wembanyama の隣にもうひとつ大きいピースを置きたいスパーズが、20位という指名順を使ってロッタリー外の上振れを取りに来た形です。21位 Karim Lopez(NZ Breakers/メキシコ国籍19歳)はNBAでも珍しい国際路線の指名で、グリズリーズが「先を見越した投資」をしました。中盤に入って、いかにも"ドラフト中盤らしい"判断が並んだ流れです。
22〜30位の最大トピックは24位 Cameron Carr(Baylor)のレイカーズ入り。ニックスとの当日トレードで25位↔24位を入れ替え、現金を添えてひとつ繰り上げた指名でした。23位 Zuby Ejiofor(St. John's)は事前モックで2巡目評価だった選手の1巡目入りでサプライズ枠。25位 Sergio de Larrea(Valencia・スペイン)はヨーロッパからの直接1巡目指名でした。後半はトレードと国際枠が入り交じる、いかにも"ドラフト終盤らしい"流れです。
2巡目(31〜60位)の注目3点
2巡目60人が出そろいました。1巡目ほど大きな話題はないものの、3つの動きが目を引きます。
① 国際選手4名が2巡目に。欧州3+豪州1の構成です。39位 Jack Kayil(ドイツ・ALBA Berlin・19歳)はCBSとSIが事前に「2巡目の欧州系筆頭」と評価していた選手で、ほぼ評価通りの指名順。56位 Vsevolod Ishchenko(ロシア・Lokomotiv Kuban)はマーベリックスのdraft-and-stash(指名権だけ確保して欧州で育成)候補。57位 Narcisse Ngoy(フランス・Poitiers Basket 86)と60位 Malique Lewis(オーストラリア・South East Melbourne Phoenix)も加わり、2巡目は国際色のある終わり方になりました。
② 1巡目モック圏内の"滑り落ち組"を取れたチームに価値あり。事前に各社モックで1巡目に置かれていた4選手が、結果として2巡目で残存しました。33位 Isaiah Evans(Duke)、34位 Meleek Thomas(Arkansas)、36位 Baba Miller(Cincinnati)、52位 Henri Veesaar(North Carolina)です。特に34位でクリーブランドがMeleek Thomasを取れたのはバリュー指名の代表例。1巡目の指名権を持たないチームが2巡目で「思わぬ拾い物」をする──ドラフトの面白い部分です。
③ 2巡目はトレードが極めて活発。30人中13人が当夜のトレードで別チームに最終帰属。1巡目のGiannisトレード波及(ヒート⇔バックスの指名権が7月公式化)と同様、CBA(労使協定)上のキャップ調整目的のトレードが多発した可能性があります。スパーズは3人を指名したうち2人を他球団へ流出。クリッパーズは3人(36/55/57位)を最終取得し、2巡目で最も動いた球団になりました。
注目:全体1位 Dybantsa/9位の意外な指名/24位レイカーズの一手
全体1位=AJ Dybantsa(ウィザーズ)。BYUで1年目から全米得点王(25.5点)を取った1年生エースが、17勝65敗で全体1位指名権を引き当てたウィザーズに加わります。チームにとっては2010年のJohn Wall以来16年ぶりの全体1位指名。直前まで「指名権のトレード説」も報じられていましたが、成立せず。ウィザーズは指名権を保持したまま、自ら本命を呼びました。
9位は Morez Johnson Jr.(Michigan・2年生)。事前の各社モックではトップ10入りしていなかった選手で、マーベリックスの指名は朝段階で最も意外なものでした。現地報道によれば、マーベリックスの新HC Dusty May は前任が Michigan の HCで、自分が直接見てきた教え子を9位で呼んだ形になります。能力評価より「中身を知っている選手」を選ぶ──指導関係を活かす判断です。
24位レイカーズの一手。ニックスとの当日トレードで25位↔24位を入れ替え、現金を添えてひとつ繰り上げて指名したのはCameron Carr(Baylor・SG/SF)。2025-26は平均18.9得点・5.8リバウンド・3P 37.4%・FT 80.1%とウィングらしい数字を残した3年生で、シューティングとアスレチズムが武器です。「ロッタリー外でも狙いの選手を確実に押さえに行く」レイカーズの動きは、ドラフト終盤で最も話題になった一手でした。
能力で選ぶか、相性で選ぶか。1位の Dybantsa は誰が見ても本命の能力指名、9位の Johnson Jr. は HC が前任校で見てきた相性指名。同じ朝に両極の選び方が並ぶのは、ドラフトを見ていて面白いところです。ミニバスでも「能力で起用する選手」と「呼吸が合うから起用する選手」の使い分けはあって、上のレベルでもこの判断軸は変わらないのだと感じます。
それぞれの選手が NBA でどう育つかは、サマーリーグからの長い話になります。
日本ファンへ:1巡目30人に日本人はいなかったけれど
1巡目30人の指名に日本人選手はいませんでした。2巡目60人を見ても、日本人選手の指名はありません(NBA.com公式・NBC Sportsで確認)。日本人ファン視点では「指名待ち」の年になりました。来季以降の注目株として、シアトル大の川島悠翔の名前が挙がり始めています(彼は2029年のドラフト対象)。日本人のNBA挑戦は、これからも追っていきます。
今後の展望:2巡目とサマーリーグへ
1巡目30人+2巡目30人=全60人が出そろい、ドラフト2026は閉幕。残るは7月のサマーリーグ(ラスベガス)です。指名された選手たちが実際にプレーするのはサマーリーグから。1位 Dybantsa が早速ウィザーズのジャージで何点取るか、Boozer の Duke 仕込みが NBA でどう通用するか──ここから先が、今年の本当のドラフトです。
選手それぞれの中身は、トップ10プレビューで先取りしています。ティップオフが楽しみになるサマーリーグまで、あと2週間ちょっと。
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出典
[2] 9位 Morez Johnson Jr.(Michigan・2年生 F/13.1点・7.3reb・FG62.3%)指名と Dusty May 新HC(2026年Michigan全米王者→6/22マーベリックスHC就任・Jason Kidd後任)の関係:Sports Illustrated(mavericks)・Mavs Moneyball・Maize n Brew・Bleacher Report の複数媒体が報道
[3] Dybantsa BYU全米得点王 25.5点・ウィザーズ 17勝65敗・1位指名権確率14%・John Wall以来16年ぶりの全体1位指名:CV既存記事「NBAドラフト2026 完全ガイド」より(元出典 NBA.com/ESPN/Hoops Rumors)
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