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ポストシーズン

八村塁、プレーオフ3P成功率でNBA歴代1位——日本人が塗り替えた記録の意味

公開日2026.05.10編集部 · 10 min
ポストシーズンNO. 42
57.1%
3P%

2026年のNBAプレーオフで、一人の日本人選手が静かに、しかし確実に歴史を塗り替えている。レイカーズのフォワード・八村塁が、100本以上3Pを試投した選手の中でプレーオフ通算3P成功率NBA歴代1位に立った。チームはサンダーとのウェスタン・カンファレンス準決勝で苦境に立たされているが、エースの Luka Doncic が欠場する中、八村塁はシリーズを通じて最も安定した得点源として存在感を放ち続けている。

背景と文脈:Doncic 離脱が生んだ「八村の時代」

2025-26シーズン、レイカーズは53勝29敗でウェスタン・カンファレンス4位シードとしてプレーオフへ臨んだ。最大の誤算は4月2日、エースの Doncic が左ハムストリングの Grade 2 肉離れで離脱したことだ。レギュラーシーズンで平均33.5点・7.7リバウンド・8.3アシストを記録し、リーグ得点王に君臨していた男がプレーオフ初戦から姿を消した。

だが、その空白を埋めるように台頭したのが八村塁だった。ファーストラウンド(対ロケッツ)から3ポイントシュートが異次元の精度で決まり続け、米メディアはいつしか彼を「Playoff Rui」と呼ぶようになった。

データブロック①:八村塁の2026プレーオフ主要スタッツ

■ 平均得点:16.1点
■ 平均リバウンド:3.8本
■ FG成功率:54.8%
3P成功率:57.1%(42試投・24成功)
■ 先発出場:全8試合
■ 対サンダー Game 1(5/5):18点・3-6 3P・37分
■ 対サンダー Game 2(5/7):16点・4-7 3P
■ 3P成功率50%以上の連続試合数:10試合(NBA新記録)
■ レギュラーシーズン含む連続13試合で50%超え(NBA新記録)

詳細分析:なぜ八村塁は「プレーオフで化ける」のか

八村塁の3Pがプレーオフで際立つ最大の要因はショットセレクションにある。コーナー3P(コートの底から放つ3P。距離が最短でディフェンスのローテーションが遅くなりやすい)での精度が特に高く、オフボールの動きでスペースを生み出してからのキャッチ&シュートが主体だ。

レイカーズのHC・JJ Redick は Doncic 不在のオフェンスを再設計し、八村塁をコーナーとエルボー(フリースローラインの両端付近)に配置するセットプレーを増やした。SGAを擁するサンダーのディフェンスは LeBron James や Austin Reaves へのダブルチームを優先するため、八村塁がオープンショットを得る場面が繰り返し生まれている。

データブロック②:歴代記録との比較・対戦相手スタッツ

プレーオフ通算3P成功率 歴代ランキング(100本以上試投)
1位:八村塁 48.5〜48.6%(今季57.1%で更新継続中)
2位:Andrew Nembhard 47.3%

対サンダー セミファイナル成績
■ Game 1:サンダー 108-90
■ Game 2:サンダー 125-107
■ シリーズ:サンダー 2勝0敗でリード
■ Chet Holmgren(Game 2):24点・12リバウンド

サブトピック:SGAとサンダーが見せる「次世代支配」

ウェスタン第1シードのサンダーは SGA と Chet Holmgren の2枚看板を軸に西地区を席巻。若手主体のロスターで完成された組織的ディフェンスを展開し、レイカーズを2-0でリードしている。Doncic 不在のレイカーズが逆転するには、八村塁の3Pが試合ごとに決まり続けることが絶対条件だ。

今後の展望:0-2からの逆転劇は起きるか

レイカーズに残されたシナリオはシンプルだ。①八村塁が20点前後を3P主体でキープ、②LeBron がクラッチで強さを見せる、③Reaves がオフェンスを機能させる、④SGAへのダブルチームで Holmgren のリムアタックを制限する。Doncic の早期復帰があれば構図は一変するが、今シリーズへの出場は絶望的とみられている。NBA歴史上、0-2からのシリーズ逆転確率は約13%——レイカーズにはその茨の道を歩む覚悟が求められる。

日本ファン向け補足:八村塁と渡邊雄太

八村塁は現在、100本以上3Pを試投した選手の中でNBAプレーオフ通算3P成功率歴代1位に立つ。米メディアが「Playoff Rui」と命名したように、チームの命運を背負って戦う姿は日本のNBAファンにとって最大の見所だ。一方、渡邊雄太はグリズリーズが25勝57敗でプレーオフを逃したため今季のポストシーズン出場はなく、平均4.2点・2.3リバウンドでシーズンを終えた。今この瞬間、NBAのプレーオフの舞台で日本人の名を最も大きく刻んでいるのは、間違いなく八村塁だ。

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