2026年6月23・24日、ニューヨークのバークレイズ・センターで2026 NBAドラフトが開催される。5月のロッタリーで1位指名権はワシントン・ウィザーズ、2位ユタ・ジャズ、3位メンフィス・グリズリーズの順で確定した。今年のクラスは「上位の3〜4選手がすべてオールスター候補級」と現地で早くから言われ続けてきた近年最強クラスだ。本稿ではBYU得点王AJ Dybantsa、AP最優秀Cameron Boozer、けいれんに苦しんだKansas Darryn Peterson、ポストシーズン欠場のCaleb Wilsonの「3強+1」を数字で読み、最後に3年後の日本人候補・白谷柱誠ジャックの現在地にも触れる。
ドラフトロッタリーは現地5月12日に行われ、敗退チームに高い指名権が当たるくじ引きでワシントン・ウィザーズが1位指名権を引いた。続く2位ユタ・ジャズ、3位メンフィス・グリズリーズと上位3チームの順番は確定済み。ドラフト本番は6月23・24日、ニューヨークのバークレイズ・センターで行われる。一方、選手を実地で測定するドラフトコンバインは5月10〜17日、シカゴのウィントラスト・アリーナで開催中で、垂直跳び・身長・ウイングスパン・現地スカウト面談など、各選手の評価がここで一気に確定する。
Dybantsaは「ポイントフォワード的な視野」を持つ大型ウイング。コンバインで記録した最大42インチの垂直跳びはクラス全体トップで、シューズ込み6'9のサイズと組み合わせて即戦力評価が一気に固まった。課題はハンドリングの精度・3Pの安定性・個人ディフェンスの一貫性。
Petersonは「このクラスで最もギフテッドなスコアラー」という評価が根強い一方、シーズン全体を覆ったけいれん問題で評価には不透明感が残る。本人が公表した原因は高用量のクレアチン摂取で、入院も経験した深刻なものだった。健康面が回復していれば本来は1位候補級のシュートメイカーだ。
Boozerは父が元NBAのカルロス・ブーザーで、Dukeでフレッシュマンとして史上5人目のAP最優秀を受賞。全米最多タイの22ダブルダブルは「準備の早さ」を示す数字で、現地のスカウトからはDomantas Sabonisの戦術IQとKevin Loveのシュートレンジを足した比較が出ている。爆発的なアスレチシズムは少ないが、ハイフロアのオールラウンドフォワードとして2位以内が濃厚だ。
Wilsonはこのクラスで最も高い身体ポテンシャルを評価される6'10フォワード。連続骨折でポストシーズンを棒に振ったが、ドラフトモデルでの評価は上位を維持。ハンドリングと3Pの安定性(大学では3Pが弱点)が今後の上積みポイントだ。
2026ドラフトの先、2029〜2030年あたりに日本人候補として浮上しているのが白谷柱誠ジャック。三重県津市出身、2009年4月29日生まれの16歳で、現在は福岡大学附属大濠高校の2年生(194cm・97kg・SF)。四日市メリノール学院中学で全国中学バスケ3連覇を達成し、高校では2025年・26年のウインターカップ連覇に貢献しベスト5に選出された。2026年1月にはB2のライジングゼファー福岡に特別指定選手として加入し、高校在籍中にプロのコートを経験。日本代表のA代表ディベロップメントキャンプには高校生でただ一人、16歳で招集されている。U18代表にはチーム最年少の15歳で選ばれた。八村塁主催の「BLACK SAMURAI 2025」キャンプにも参加し、本人から直接指導を受けている。当時の日本代表ホーバスHCは「NBAに行くなら、ボールハンドリング・シューティング・特別な外のスキルをこれからやったほうがいい」と具体的なアドバイスを残した。NBAへの道は八村塁モデル(高校→プレップ→NCAA→ドラフト)か、河村勇輝モデル(Bリーグ→挑戦)の2つが見えており、どちらを選ぶかが今後数年の焦点になる。
ドラフト本番までの残り約40日で動くのは、コンバインの最終測定値、各チームとのワークアウト、そしてGM会議でのアスリート間比較だ。1位指名権を持つWizardsはDybantsaを軸に選考する見込みだが、Petersonの健康状態が想定以上に回復していれば最終局面で逆転の可能性も残る。Boozerは2位以内が濃厚、Wilsonの骨折からの回復度合いが4位前後の順位を決める。コンバインの数値は速報で動くため、最終確定値はドラフト本番直前まで複数ソースでの再確認が必要だ。Court Visionでもドラフト直前と本番当日にフォローアップ記事を出していく。
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