【プレビュー】NBAドラフト2026、上位10人を一気に予習──全体1位Dybantsaから10位Amentまで(2026年6月23日朝時点)
ドラフト直前、上位10人を「選手の中身」で予習する
NBAドラフト2026(NBA Draft 2026)が、日本時間6月24日朝に迫ってきました。当日は次々と名前が呼ばれて、ついていくのが大変。だから本番前に、上位10人を一気に予習しておきます。
この記事は「どこが誰を何位で指名するか」の順位予想(モック)ではありません。そっちは別記事にまとめています。ここで知ってほしいのは、上位の注目選手が、どんな選手なのか。タイプ・強み・伸びしろを、ひとり一行で掴めるようにしました。来季このコートに立つスター候補たちです。
通勤のあいだに10人をざっと頭に入れておけば、ドラフトの朝、知らない名前に置いていかれずに楽しめます。
- 上位は「3強+続く7人」 ── 1位Dybantsa・2位Peterson・3位Boozerの3強に、即戦力ガードと伸びしろ型が続く
- 今年はガードが豊作 ── 上位10人のうち半数がガード。得点と司令塔を兼ねるタイプが多い
- 選ぶ物差しは「完成度か、伸びしろか」 ── すぐ計算できる即戦力と、数年後に化ける天井型に分かれる
まず一覧:上位10人の早見表
細かい解説の前に、上位10人をひと目で。スタッツは2025-26シーズン(大学)の主要数字、指名予想は直前各社モックの標準形です。順位は当日のトレードや評価の揺れで前後します。
| 順位 | 選手(所属・Pos) | 2025-26 主要数字 | タイプ(一言) | 指名予想 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | AJ Dybantsa BYU・SF | 25.5点・6.8reb・3.7ast | 万能型ウイングスコアラー | ウィザーズ |
| 2 | Darryn Peterson カンザス・G | 20.2点・4.2reb・1.6ast | 得点型コンボガード | ジャズ |
| 3 | Cameron Boozer デューク・PF | 22.5点・10.2reb・4.1ast | 完成度No.1のPF | グリズリーズ |
| 4 | Caleb Wilson ノースカロライナ・PF | 19.8点・9.4reb・1.4blk | 機動力のあるビッグ | ブルズ |
| 5 | Keaton Wagler イリノイ・G | 17.9点・4.2ast・3P39.7% | サイズのある万能ガード | クリッパーズ |
| 6 | Darius Acuff Jr. アーカンソー・PG | 23.5点・6.4ast・3P44.0% | 得点も創出もできる司令塔 | ネッツ |
| 7 | Mikel Brown Jr. ルイビル・PG | 18.2点・4.7ast・1.2stl | ダイナミックなリードガード | キングス |
| 8 | Kingston Flemings ヒューストン・PG | 16.1点・5.2ast・4.1reb | 両面で効くアスレチックなPG | ホークス |
| 9 | Brayden Burries アリゾナ・G | 16.1点・3P39.1%・FT80.5% | 効率のいいスコアリングガード | マーベリックス |
| 10 | Nate Ament テネシー・SF | 16.7点・6.3reb・2.3ast | 伸びしろ型のコンビ・フォワード | バックス |
3強(1〜3位):別格の3人を深掘り
1位を争うDybantsaとPetersonは「天井」の勝負、3位Boozerは「下限の高さ」が武器。ベクトルの違う3人が頂点に並ぶ。
1位:AJ Dybantsa(BYU・SF)。全米得点王の25.5点に6.8リバウンド・3.7アシストを足した、サイズのある万能ウイング。得点を「自分で作れる」のが最大の強み。1試合43点はBYU新人記録、シーズン通算894点はディビジョン1の新人で歴代3位の得点。課題はシュート効率と外角の安定で、ここが伸びれば手がつけられない。各社一致の本命です。
2位:Darryn Peterson(カンザス・G)。20.2点を取る得点型のコンボガード。サイズと得点力でDybantsaの1位を直前で脅かすところまで来ました。痙攣や故障で11試合を欠場した不安はありますが、原因は特定され、評価は再び上昇。即戦力の得点源を欲しいチームには魅力的です。
3位:Cameron Boozer(デューク・PF)。22.5点・10.2リバウンド・4.1アシストに、FG55.9%・3P39.6%の効率。荒さが少なく「最低限これくらいはやれる」という下限の高さがウリで、すぐ計算できる即戦力。全米最優秀選手(ネイスミス賞)に選ばれ、Dukeでは史上最多10人目の受賞。父は元NBAのCarlos Boozer。爆発的な身体能力より、完成度で勝負するタイプです。
4〜7位:即戦力ガードと万能ビッグ
4位:Caleb Wilson(ノースカロライナ・PF)。6'10"で9.4リバウンド・1.4ブロック。走れて跳べる現代型のビッグで、両面の運動能力が武器。ただし3Pは25.9%と低く、外のシュートが課題。シーズン途中に左手を骨折し、残り試合を欠場しました。
5位:Keaton Wagler(イリノイ・G)。17.9点・4.2アシスト・3P39.7%。シュート・パス・判断力を兼ね備えたサイズのあるガードで、無名株から一気にロッタリー(上位指名圏)まで急浮上しました。対人ディフェンスの強さが伸びれば、もう一段上がる。
6位:Darius Acuff Jr.(アーカンソー・PG)。23.5点・6.4アシスト・3P44.0%。得点もアシストも高水準でこなす司令塔タイプ。全米で「20点6アシスト」を平均した唯一の選手で、全米最優秀PG(ボブ・カウジー賞)に輝き、SEC最優秀選手と新人王を同時受賞しました。サイズが課題に挙がりますが、攻撃の生産力は上位でも屈指。
7位:Mikel Brown Jr.(ルイビル・PG)。18.2点・4.7アシスト。1試合45点の爆発力を持つダイナミックなリードガード。その45点はCooper Flagg(前記録42点)を抜くACC新人の単試合得点記録です。背中の故障で出場が限られたのと、3P34%という確率が論点。健康なら、このクラスでも上位のPG評価でした。
8〜10位:将来性で選ばれる3人
8位:Kingston Flemings(ヒューストン・PG)。16.1点・5.2アシスト・FT84.5%。サイズと運動能力で攻守に効くアスレチックなPG。守備でボールを奪える点が評価され、得点の伸びしろが残ります。
9位:Brayden Burries(アリゾナ・G)。16.1点・3P39.1%・FT80.5%。シュートの確かさが武器の効率型スコアラーで、コンバイン(合同練習)で急上昇株のひとりと評価されました。プレーメイクの量が増えれば、役割が広がる。
10位:Nate Ament(テネシー・SF)。16.7点・6.3リバウンド。サイズと将来性で選ばれる、伸びしろ重視のフォワード。線の細さと効率が課題ですが、天井の高さに賭ける価値があるタイプ。媒体によっては8〜9位の評価もあり、順位は前後しやすい。
本番18時間前、揺れている2つの動き
ここまでが「6月23日朝時点の標準形」ですが、本番直前にもう2つ気になる動きがあります。
1つは、ウィザーズが1位指名権をトレードに出すのではという観測[4]。各社の報道では「ゴッドファーザー級のオファー待ち」と表現されていて、買い手筆頭はジャズ(2027年・28年に余分な1巡目指名権を持っている)。動いても「1〜数枠下げる」程度の見立てですが、当日の動向次第で上位の景色は変わります。Dybantsaを指名するチームが当日に変わる可能性は、頭の片隅に置いておいてください。
もう1つは、6〜10位帯の細かい順番違い。媒体によっては6位と7位(Acuff Jr. と Brown Jr.)、9位と10位(Burries と Ament)の順番が入れ替わっています。上の表は「直前各社モックの標準形のひとつ」と捉えてください。新顔の名前が8〜10位帯に上がってくる媒体もあり、ここはギリギリまで動きます。
この10人を眺めていて思うのは、「完成度を取るか、伸びしろを取るか」という、毎年つきまとう問いです。私がミニバスで新しい代を組むときも同じで、いますぐ計算できる子(Boozerのような完成度型)と、まだ粗いけれど数年後に化けそうな子(DybantsaやAmentのような天井型)、どちらを軸に置くかでいつも頭をひねります。
プロの場合、すぐ勝ちたいチームは完成度を、じっくり育てるチームは伸びしろを選びがち。だから「同じ順位でも、指名するチームの事情で誰を選ぶかが変わる」。順番だけでなく、各チームが完成度と伸びしろのどちらを取ったかで見ると、当日がぐっと面白くなります。
日本ファンへ:今年のトップ10に日本人はいないけれど
正直に言うと、今年のトップ10〜上位指名圏に日本人選手は入っていません。だからこそ、来季以降のために上位のスター候補を覚えておく価値があります。彼らがNBAで活躍し始めたとき、「ドラフトの日に名前を見た」というだけで観戦の解像度が上がる。
なお、より先の話として、シアトル大の川島悠翔が次世代の注目株として名前が挙がり始めています(今年のトップ10モックには登場しません)。日本人のNBA挑戦という線も、これから少しずつ追っていきます。
今後の展望:ドラフトの朝に答え合わせを
ここまでが上位10人の予習です。あとは本番、日本時間6月24日朝の1巡目で、誰がどこへ指名されるか。とくに1位(DybantsaかPetersonか)と、当日のトレードで順位がどう動くかが見どころ。
順位の最新予想はモック予想の記事に、日程や視聴方法は完全ガイドにまとめています。当日の結果は、翌朝のリキャップで答え合わせをお届けする予定。10人の名前を頭に入れて、ドラフトの朝を楽しんでください。
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出典
[2] 各選手の2025-26シーズン大学スタッツ:Sports-Reference College Basketball 各選手ページ https://www.sports-reference.com/cbb/players/ / ESPN 各選手 gamelog
[3] 受賞・記録(2026年4月発表・複数ソースで確認済):Dybantsa=2025-26 D1全米得点王25.5点/通算894点はD1新人歴代3位(Deseret News https://www.deseret.com/sports/2026/01/05/aj-dybantsa-ncaa-basketball-leading-scorer-january-5-2026/ / 43点はBYU新人記録 KSL https://sports.ksl.com/ncaa/byu-basketball/aj-dybantsa-byu-freshman-season-record/572067 )/Boozer=ネイスミス賞(全米最優秀選手)・Duke史上最多10人目(Bleacher Report https://bleacherreport.com/articles/25414812-dukes-cameron-boozer-wins-2026-naismith-mens-college-player-year-award / Duke公式 https://goduke.com/news/2026/4/5/mens-basketball-boozer-adds-naismith-trophy-to-historic-freshman-season-at-duke )/Acuff=ボブ・カウジー賞(全米最優秀PG)・SEC最優秀選手+新人王の同時受賞(Arkansas公式 https://arkansasrazorbacks.com/darius-acuff-jr-wins-bob-cousy-award/ / Whole Hog Sports https://www.wholehogsports.com/news/2026/mar/09/arkansas-basketball-guard-darius-acuff-named-sec-player-freshman-of-the-year/ )/Brown=NC State戦45点でACC新人の単試合得点記録(前記録Cooper Flagg 42点)(ESPN https://www.espn.com/mens-college-basketball/story/_/id/47883004/mikel-brown-jr-drains-10-3s-45-points-louisville-rolls / ClutchPoints https://clutchpoints.com/ncaa-basketball/louisville-basketball-news-mikel-brown-jr-45-points-breaks-cooper-flagg-record )
[4] ウィザーズの1位指名権トレード観測(2026年6月22日報道):Bleacher Report「Wizards "Godfather" trade offer rumor」 https://bleacherreport.com/articles/25441236-new-nba-draft-rumors-wizards-potential-pursuit-godfather-trade-offer-no-1-pick / ClutchPoints「Wizards trade scenarios」 https://clutchpoints.com/nba/washington-wizards/3-best-wizards-trade-scenarios-for-end-of-draft-lottery
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