データ分析

Wembanyamaの52得点はどう生まれたか──スパーズ対マーベリックス、2点シュートとフリースローの内訳

公開日2026.11.06編集部 · 6 min
Wembanyamaの52得点はどう生まれたか──スパーズ対マーベリックス、2点シュートとフリースローの内訳

52得点の内訳は、2点シュート30点とFT19点

現地11月4日(日本時間11月5日)のスパーズ対マーベリックスは112-111。Victor Wembanyamaは52得点、24リバウンド、8ブロックを記録しました[1]。

3Pは1/8でした。それでも2点シュートで30点、フリースローで19点を記録。リング付近とフリースローラインで得点を重ねた夜でした。

終盤は、同点の3Pに加えて2本のプットバックが重要でした。注目したいのは52という結果より、3Pが決まらないときの得点方法です。

この記事のポイント
  • 2点シュート30点+FT19点 ── 3P1/8でも、リング付近とファウル獲得で52得点
  • 終盤2本のプットバック ── 残り2分39秒と1分47秒に計4点
  • 出場中+23 ── 不在の13分56秒はチーム得失点差−22

19点差を失い、最後は1点差だった

前半のスパーズは68-51でリード。第3Q序盤には73-54まで差を広げました。Wembanyamaも前半だけで29得点、15リバウンド、5ブロックです[2]。

ただ、マーベリックスは後半を60-44で取り返しました。残り5分38秒、P.J. Washingtonの3Pで103-100。スパーズは19点のリードを失い、追う側へ回ります。

3Pが決まらない日に残った答えは、高さを遠くで使うことではなく、リングへ近づけ続けることだった。

WEMBANYAMA · OFFICIAL BOX SCORE
MIN
34:04
出場時間
PTS
52
16/28 FG
REB
24
9 OREB · 15 DREB
BLK
8
前半5 · 後半3
2P
15/20
30得点 · 75.0%
3P
1/8
3得点 · 12.5%
FT
19/23
19得点 · 82.6%
PLUS/MINUS
+23
チーム最終+1
※ 2P15/20はFG16/28から3P1/8を差し引いた値

3P1/8を、2点シュート30点とFT19点で補った

52点を「高確率のシュート」と一括りにすると、中身を読み違えます。WembanyamaのFG成功率は57.1%ですが、2Pは15/20で75.0%。一方、3Pは12.5%でした。

得点経路ははっきりしています。2点シュートで30点、フリースローで19点。3Pの3点を足して52点です。NBA公式記事によると、フィールドゴール16本のうち7本はダンクでした[2]。

リングへ近づけば、成功率だけでなくファウルも引き出せます。スパーズはチームで39本のフリースローを打ち、33本成功。そのうちWembanyamaが23本を獲得し、19本を決めました。

終盤に再現できたのは「打ち直す」攻撃

Wembanyamaは第4Q残り9分11秒に足首をひねって下がり、6分05秒に戻りました。直後に103-100とされると、残り5分20秒にこの日唯一の3Pを決めます。

ただし、最後の決め手は3Pだけではありません。残り2分39秒にプットバック、1分47秒にティップイン。2本とも味方のミスショットを、自分の高さと反応で得点へ変えたプレーでした[3]。

残り24.2秒にはフリースロー2本のうち1本を決め、112-111。最後の1点もフリースローラインから生まれました。

コーチの補助線

公式プレー・バイ・プレーで確認できるのは、Wembanyama本人が味方のミスショット後に2本を押し込んだことです。ここから先は指導への置き換えになります。

ミニバスで伝えるなら、「打ったら終わり」にしない攻撃です。誰が打ったときに誰がリングへ入るかを決めておく。1本目の失敗を、近距離からの2本目へつなげる考え方です。

+23と−22が示す、強みと依存

Wembanyamaの出場中、スパーズは+23でした。試合全体は+1なので、不在の13分56秒は−22。34分で作った優位を、14分弱でほぼ失った計算になります。

TEAM SURVIVAL · WHERE THE 1-POINT MARGIN CAME FROM
SAS 3P
5/36
13.9%
SAS FT
33/39
DALは19/26
SAS REB
61
DALは50
WEMBY ON
+23
34:04
WEMBY OFF
−22
13:56 · 計算値
※ OFFは試合最終+1からWembanyama出場中+23を差し引いた値

もちろん、1試合のプラスマイナスは同時に出た味方や相手にも左右されます。Wembanyama一人の純粋な効果とは言えません。それでも、ベンチ時間の落差は次の確認点になる。

守備では、前半の13秒に同じポゼッションで3本をブロックしました。3本目の後にDe'Aaron Foxがリバウンドを確保し、ようやく守備を終えています。52点と8ブロックを別々に見ないほうが、試合で担った役割は伝わるでしょう。

再現するなら、52点ではなく逃げ道を残す

スパーズが次も52点を求めるのは現実的ではありません。フリースロー23本は相手の守り方や判定にも左右される。終盤のプットバックも、毎回成功する保証はないでしょう。

繰り返しやすいのは、3Pが決まらないときの順番です。まず2点エリアへ入り、次にファウルを引き出す。ミスショットにはオフェンスリバウンドへ向かう。3Pだけで不調を取り返そうとしなかった点に価値があります。

ただし、本人はNBA公式記事で、外のシュートが落ちない日の攻め方は消耗が大きいと説明しました。だからこそ、周囲が間隔を作り、ボールを高い位置へ届け、休む時間の失点を抑える必要がある。次戦は「何点取るか」より、52点を必要としない時間を作れるかに注目です。

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出典

[1] 試合結果、Wembanyamaの52得点・24リバウンド・8ブロック、各シュート、9オフェンスリバウンド、+23、両チーム集計:NBA.com「Dallas Mavericks vs San Antonio Spurs Nov 4, 2026 Game Details」
[2] 前半29得点・15リバウンド・5ブロック、7ダンク、13秒で3ブロック、足首の場面と本人コメント:NBA.com / Associated Press「Victor Wembanyama sets career-highs as Spurs top Mavs for 6th straight win」(2026年11月5日)
[3] 終盤の得点順、残り2分39秒のプットバック、1分47秒のティップイン、残り24.2秒のFT2本中1本、ラインスコア:StatMuse「Mavericks 111-112 Spurs (Nov 4, 2026)」 / Dallas Mavericks公式試合記事

※ 2P15/20、2点シュート30点・3P3点・FT19点、不在時間−22は公式boxからの計算値です。歴史順位や「史上初」の主張は扱っていません。

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