【リキャップ】ウォリアーズ対サンズ──122点でも勝てない、主力不在で問われた守備の接続

本稿は現地10月24日の試合を振り返るリキャップです。戦績や欠場理由は、その試合時点の記録として読みます。
日本時間10月25日(現地24日)のウォリアーズ対サンズ(Warriors vs Suns)は、ウォリアーズが122-131で敗れました。122得点、3P17/39、オフェンスリバウンド19本。それでも開幕3連敗です[1]。
対立軸は明確でした。GSWは攻撃の回数をつくった一方、PHXにFG50/86、成功率58.1%を許した。ペイント60点、速攻27点も重なっています[4]。
Stephen Curry、Draymond Green、Al Horfordが欠場した事実は大きい。ただし、欠場だけで敗因を決めるのは早計です。今回は「誰がいなかったか」より、残った選手が攻守をどう接続したかを見ます。
- 攻撃の回数は確保──3P17/39、オフェンスリバウンド19本で122得点
- 守備の出口が課題──PHXはFG58.1%、ペイント60点、速攻27点
- 欠場と敗因を分ける──主力不在は前提だが、1試合で原因を断定しない
背景──開幕3戦目は主力不在のアウェーゲーム
ウォリアーズは開幕から4日間で3試合目。Phoenixでの一戦にはCurry、Green、Horfordが出場しませんでした。
公式記録と報道で確認できた表記は同じ「休養」ではありません。Curryは右膝のinjury management(負傷箇所の状態管理)。Greenは両側の腰の痛み、Horfordは両側の腰のinjury managementです[2]。
この前提でGSWは122点を記録しました。Yaxel Lendeborgが26得点、De'Anthony Meltonが25得点、Brandon Williamsが20得点。主力不在でも攻撃が止まったわけではありません。
122得点の中身──回数をつくった攻撃
ラインスコアと選手スタッツ
| TEAM | 1Q | 2Q | 3Q | 4Q | 合計 |
|---|---|---|---|---|---|
| GSWウォリアーズ | 25 | 29 | 38 | 30 | 122 |
| PHXサンズ | 22 | 35 | 45 | 29 | 131 |
| 選手 | PTS | REB | AST | 3P | FG | MIN | FT | STL | BLK | TO | PF | +/- |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| ゴールデンステート・ウォリアーズ | ||||||||||||
| Yaxel Lendeborg | 26 | 9 | 5 | 6-11 | 9-19 | 36 | 2-3 | 0 | 1 | 2 | 0 | +5 |
| Gui Santos | 7 | 4 | 3 | 1-2 | 1-4 | 23 | 4-8 | 0 | 0 | 1 | 4 | -13 |
| Graham Ike | 12 | 10 | 2 | 0-0 | 5-13 | 26 | 2-2 | 1 | 0 | 1 | 4 | -6 |
| Will Richard | 11 | 0 | 1 | 3-6 | 4-9 | 31 | 0-0 | 2 | 1 | 2 | 3 | 0 |
| Brandon Williams | 20 | 3 | 5 | 2-3 | 5-10 | 24 | 8-11 | 2 | 0 | 2 | 1 | +5 |
| Georges Niang | 4 | 4 | 2 | 0-5 | 2-9 | 23 | 0-0 | 0 | 0 | 3 | 2 | +6 |
| De'Anthony Melton | 25 | 5 | 5 | 4-8 | 8-13 | 27 | 5-5 | 3 | 0 | 3 | 3 | -8 |
| Gary Payton II | 2 | 1 | 0 | 0-1 | 1-3 | 17 | 0-0 | 0 | 0 | 0 | 0 | -14 |
| Charles Bassey | 10 | 7 | 0 | 0-0 | 4-4 | 13 | 2-3 | 0 | 2 | 1 | 1 | +3 |
| LJ Cryer | 3 | 1 | 1 | 1-3 | 1-5 | 14 | 0-0 | 0 | 0 | 1 | 3 | -13 |
| Malevy Leons | 2 | 0 | 0 | 0-0 | 1-2 | 4 | 0-0 | 1 | 0 | 0 | 1 | -10 |
| フェニックス・サンズ | ||||||||||||
| Dillon Brooks | 15 | 2 | 5 | 1-3 | 6-12 | 34 | 2-2 | 0 | 0 | 2 | 4 | -2 |
| Miles Bridges | 16 | 7 | 3 | 2-5 | 6-11 | 33 | 2-2 | 1 | 0 | 0 | 3 | +1 |
| Khaman Maluach | 9 | 9 | 3 | 1-2 | 2-3 | 28 | 4-6 | 1 | 2 | 2 | 4 | +8 |
| Jalen Green | 12 | 2 | 1 | 1-3 | 5-10 | 26 | 1-1 | 0 | 0 | 3 | 2 | -16 |
| Devin Booker | 43 | 7 | 7 | 2-7 | 17-25 | 36 | 7-8 | 0 | 1 | 4 | 1 | +2 |
| Duop Reath | 0 | 0 | 0 | 0-1 | 0-1 | 3 | 0-0 | 0 | 0 | 0 | 1 | -4 |
| Collin Gillespie | 11 | 4 | 9 | 2-5 | 4-7 | 28 | 1-3 | 2 | 0 | 2 | 3 | +16 |
| Jordan Goodwin | 9 | 2 | 4 | 1-5 | 4-8 | 20 | 0-0 | 3 | 0 | 1 | 2 | +13 |
| Luke Kennard | 11 | 4 | 1 | 3-5 | 4-6 | 18 | 0-0 | 1 | 0 | 0 | 0 | +15 |
| Ryan Dunn | 5 | 5 | 0 | 1-1 | 2-3 | 13 | 0-0 | 1 | 2 | 1 | 2 | +12 |
※ 出場21人。MINは整数分表示、FG・3P・FTは成功/試投。NBA公式、Warriors公式、CBS Sports、FantasyDataで照合。
詳細分析──攻撃の成功と守備の失敗を混ぜない
GSWは3Pを43.6%で決め、オフェンスリバウンドでも19-9と上回りました。外の成功とセカンドチャンスの入口があり、122点まで伸ばしています。
それでも9点届かなかった理由を、攻撃だけには置けません。PHXはFG58.1%。2点シュートに限ると36/49で、ペイントから60点を奪いました。
もう一つは速攻です。PHXの27点に対し、GSWは10点。ターンオーバーはGSW16、PHX15と大差ではないため、ミスの本数だけで17点差を説明することもできません。
見るべきは、攻撃が終わった直後の配置です。オフェンスリバウンドへ多く入れば、外した後に後方の人数が薄くなる場面も生まれる。ただし、19本のリバウンドが直接27失点を生んだという内訳は未確認です。
第3QはGSWも38点を取りました。それでもPHXは45点。攻撃で押し返している間にも、相手の得点ペースを落とせず、7点差を広げられています。
Devin BookerはFG17/25で43得点、7アシストでした。個人の得点だけでなく、PHX全体でも33アシスト。ボール保持者を止める守備と、パスの先へ動く守備を切り離せない夜です。
一方、GSWの24アシストと3P17本は攻撃の土台になります。だから必要なのは、攻撃を遅くして失点を減らすという単純な交換ではありません。積極性を残したまま、攻撃後の役割を早くそろえることです。
ミニバスなら、シュート後に「最初にボールを止める人」「ゴールへ戻る人」「相手を指さして声を出す人」を決めます。NBAでも問いは同じ。速攻27点は個人の守備力だけでなく、5人の帰り方を確認する数字です。
守備の接続を測る6項目
主力不在をどう読むか
Curry、Green、Horfordの欠場で役割が変わったことは間違いありません。ですが、彼らがいれば守れた、出ていないから負けた、という反実仮想はボックススコアから証明できない。
むしろ確認したいのは、代わりに起用された組み合わせが共通の約束を守れたかです。誰がボールを止め、誰がペイントへ戻り、誰が外へ出るのか。相手FG58.1%は、その順番を映像で確かめる入口になります。
主力が戻れば、起用される組み合わせも変わります。だから今回の131失点を、そのまま通常ローテーションの守備力とは扱えません。
同時に、欠場者が戻るまで待てば解決するとも限らない。今いる5人で守備の約束をそろえる時間は、長いシーズンで別の欠場が出たときにも生きるはずです。
この試合から、今後も追いたい3つの接続
①最初の3歩
シュート後、最初に誰がボールを止めるか。速攻27点が減るなら、守備への切り替えに変化が出ています。
②ペイントの受け渡し
ドライブを止めた後、ヘルプと外の守備を誰が交換するか。ペイント60点とFG58.1%を同時に下げたいところです。
③攻撃の強みを残す
守るためにオフェンスリバウンド19本の積極性まで消す必要はありません。攻撃の回数を保ちつつ、戻る人数をそろえられるかが次の観察点になります。
この試合終了時点でウォリアーズは0勝3敗でした。ただ、3試合でシーズンの結論は出ません。次に見るのは勝敗だけでなく、攻撃の終わりから守備の始まりまで、5人が同じ絵を見られるかです。
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出典
[2] Curry、Green、Horfordの欠場と各理由:NBA公式/AP recap/Yahoo Sports「Warriors rule out Stephen Curry, Al Horford, Draymond Green」
[3] FG・3P・オフェンスリバウンド、全出場選手、ラインスコアの照合:CBS Sports「Warriors at Suns」/FantasyData「Warriors vs Suns Box Score」
[4] ペイント得点、速攻得点、ターンオーバー後の得点:FOX Sports「Warriors vs Suns Box Score」(NBA公式Game Summaryと照合)
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