戦術分析

【リキャップ】ウォリアーズ対サンズ──122点でも勝てない、主力不在で問われた守備の接続

公開日2026.10.29編集部 · 4 min
【リキャップ】ウォリアーズ対サンズ──122点でも勝てない、主力不在で問われた守備の接続

本稿は現地10月24日の試合を振り返るリキャップです。戦績や欠場理由は、その試合時点の記録として読みます。

日本時間10月25日(現地24日)のウォリアーズ対サンズ(Warriors vs Suns)は、ウォリアーズが122-131で敗れました。122得点、3P17/39、オフェンスリバウンド19本。それでも開幕3連敗です[1]。

対立軸は明確でした。GSWは攻撃の回数をつくった一方、PHXにFG50/86、成功率58.1%を許した。ペイント60点、速攻27点も重なっています[4]。

Stephen Curry、Draymond Green、Al Horfordが欠場した事実は大きい。ただし、欠場だけで敗因を決めるのは早計です。今回は「誰がいなかったか」より、残った選手が攻守をどう接続したかを見ます。

この記事のポイント
  • 攻撃の回数は確保──3P17/39、オフェンスリバウンド19本で122得点
  • 守備の出口が課題──PHXはFG58.1%、ペイント60点、速攻27点
  • 欠場と敗因を分ける──主力不在は前提だが、1試合で原因を断定しない

背景──開幕3戦目は主力不在のアウェーゲーム

ウォリアーズは開幕から4日間で3試合目。Phoenixでの一戦にはCurry、Green、Horfordが出場しませんでした。

公式記録と報道で確認できた表記は同じ「休養」ではありません。Curryは右膝のinjury management(負傷箇所の状態管理)。Greenは両側の腰の痛み、Horfordは両側の腰のinjury managementです[2]。

この前提でGSWは122点を記録しました。Yaxel Lendeborgが26得点、De'Anthony Meltonが25得点、Brandon Williamsが20得点。主力不在でも攻撃が止まったわけではありません。

122得点の中身──回数をつくった攻撃

GSW OFFENSE · VOLUME CHECK
最終スコア
122-131
GSWが9点差で敗戦
GSW 3P
17 / 39
成功率43.6%
GSW OREB
19
PHXは9本
GSW ベンチ得点
46
攻撃の厚み
Lendeborg
26 / 9 / 5
PTS / REB / AST
Melton
25 PTS
3P 4/8
Williams
20 PTS
FT 8/11
GSW TOV
16
失点への接続も確認

ラインスコアと選手スタッツ

ウォリアーズ対サンズ(2026/10/24現地) チーム別クォーター得点
TEAM1Q2Q3Q4Q合計
GSWウォリアーズ25293830122
PHXサンズ22354529131
ウォリアーズ対サンズ(2026/10/24現地) 選手スタッツ(全出場選手)
選手PTSREBAST3PFGMINFTSTLBLKTOPF+/-
ゴールデンステート・ウォリアーズ
Yaxel Lendeborg26956-119-19362-30120+5
Gui Santos7431-21-4234-80014-13
Graham Ike121020-05-13262-21014-6
Will Richard11013-64-9310-021230
Brandon Williams20352-35-10248-112021+5
Georges Niang4420-52-9230-00032+6
De'Anthony Melton25554-88-13275-53033-8
Gary Payton II2100-11-3170-00000-14
Charles Bassey10700-04-4132-30211+3
LJ Cryer3111-31-5140-00013-13
Malevy Leons2000-01-240-01001-10
フェニックス・サンズ
Dillon Brooks15251-36-12342-20024-2
Miles Bridges16732-56-11332-21003+1
Khaman Maluach9931-22-3284-61224+8
Jalen Green12211-35-10261-10032-16
Devin Booker43772-717-25367-80141+2
Duop Reath0000-10-130-00001-4
Collin Gillespie11492-54-7281-32023+16
Jordan Goodwin9241-54-8200-03012+13
Luke Kennard11413-54-6180-01000+15
Ryan Dunn5501-12-3130-01212+12

※ 出場21人。MINは整数分表示、FG・3P・FTは成功/試投。NBA公式、Warriors公式、CBS Sports、FantasyDataで照合。

詳細分析──攻撃の成功と守備の失敗を混ぜない

GSWは3Pを43.6%で決め、オフェンスリバウンドでも19-9と上回りました。外の成功とセカンドチャンスの入口があり、122点まで伸ばしています。

それでも9点届かなかった理由を、攻撃だけには置けません。PHXはFG58.1%。2点シュートに限ると36/49で、ペイントから60点を奪いました。

もう一つは速攻です。PHXの27点に対し、GSWは10点。ターンオーバーはGSW16、PHX15と大差ではないため、ミスの本数だけで17点差を説明することもできません。

見るべきは、攻撃が終わった直後の配置です。オフェンスリバウンドへ多く入れば、外した後に後方の人数が薄くなる場面も生まれる。ただし、19本のリバウンドが直接27失点を生んだという内訳は未確認です。

第3QはGSWも38点を取りました。それでもPHXは45点。攻撃で押し返している間にも、相手の得点ペースを落とせず、7点差を広げられています。

Devin BookerはFG17/25で43得点、7アシストでした。個人の得点だけでなく、PHX全体でも33アシスト。ボール保持者を止める守備と、パスの先へ動く守備を切り離せない夜です。

一方、GSWの24アシストと3P17本は攻撃の土台になります。だから必要なのは、攻撃を遅くして失点を減らすという単純な交換ではありません。積極性を残したまま、攻撃後の役割を早くそろえることです。

コーチの目線

ミニバスなら、シュート後に「最初にボールを止める人」「ゴールへ戻る人」「相手を指さして声を出す人」を決めます。NBAでも問いは同じ。速攻27点は個人の守備力だけでなく、5人の帰り方を確認する数字です。

守備の接続を測る6項目

DEFENSE · CONNECTION CHECK
PHX FG
50 / 86
成功率58.1%
ペイント得点
60 - 48
PHX - GSW
速攻得点
27 - 10
PHX - GSW
ターンオーバー後
26 - 12
PHX - GSW
アシスト
33 - 24
PHX - GSW
第3Q
45 - 38
PHXが7点上回る

主力不在をどう読むか

Curry、Green、Horfordの欠場で役割が変わったことは間違いありません。ですが、彼らがいれば守れた、出ていないから負けた、という反実仮想はボックススコアから証明できない。

むしろ確認したいのは、代わりに起用された組み合わせが共通の約束を守れたかです。誰がボールを止め、誰がペイントへ戻り、誰が外へ出るのか。相手FG58.1%は、その順番を映像で確かめる入口になります。

主力が戻れば、起用される組み合わせも変わります。だから今回の131失点を、そのまま通常ローテーションの守備力とは扱えません。

同時に、欠場者が戻るまで待てば解決するとも限らない。今いる5人で守備の約束をそろえる時間は、長いシーズンで別の欠場が出たときにも生きるはずです。

この試合から、今後も追いたい3つの接続

①最初の3歩
シュート後、最初に誰がボールを止めるか。速攻27点が減るなら、守備への切り替えに変化が出ています。

②ペイントの受け渡し
ドライブを止めた後、ヘルプと外の守備を誰が交換するか。ペイント60点とFG58.1%を同時に下げたいところです。

③攻撃の強みを残す
守るためにオフェンスリバウンド19本の積極性まで消す必要はありません。攻撃の回数を保ちつつ、戻る人数をそろえられるかが次の観察点になります。

122点まで伸ばしても、131失点には届かなかった。攻撃の数字だけでは隠せない敗戦です。

この試合終了時点でウォリアーズは0勝3敗でした。ただ、3試合でシーズンの結論は出ません。次に見るのは勝敗だけでなく、攻撃の終わりから守備の始まりまで、5人が同じ絵を見られるかです。

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出典

[1] 最終スコア、開幕0勝3敗、ラインスコア、チーム指標、全選手スタッツ:NBA公式「Warriors at Suns」/Warriors公式「Box Score」
[2] Curry、Green、Horfordの欠場と各理由:NBA公式/AP recap/Yahoo Sports「Warriors rule out Stephen Curry, Al Horford, Draymond Green」
[3] FG・3P・オフェンスリバウンド、全出場選手、ラインスコアの照合:CBS Sports「Warriors at Suns」/FantasyData「Warriors vs Suns Box Score」
[4] ペイント得点、速攻得点、ターンオーバー後の得点:FOX Sports「Warriors vs Suns Box Score」(NBA公式Game Summaryと照合)

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