データ分析

ウォリアーズ6連勝──ヒート戦、第3QにCurryが得点とパスをつないだ11点

公開日2026.11.07編集部 · 6 min
ウォリアーズ6連勝──ヒート戦、第3QにCurryが得点とパスをつないだ11点

現地11月5日(日本時間11月6日)のウォリアーズ対ヒートは120-100。ウォリアーズは6連勝を飾りました[1]。

Stephen Curryは29得点、3P6/12。Draymond Greenは2得点ながら11アシストです。得点役とパス役の数字は対照的でした。

ただ、2人を別々に見ると、この試合の攻撃は伝わりません。第3Q38-23では、CurryとGreenが「出す側」と「決める側」を入れ替える場面がありました。

この記事のポイント
  • 第3Qは38-23 ── 53-53の同点から15点差を作った
  • 42本のFGに36アシスト ── 成功したシュートの多くに最後のパスが付いた
  • Curry 29点、Green 11アシスト ── 得点役と入口役を固定しなかった

53-53から、第3Qで15点差を作った

前半は53-53。Curryは2/10と苦しみ、ウォリアーズは抜け出せませんでした。ところが第3Qは、ウォリアーズが38-23で上回ります[2]。

Curryは第3Qだけで14得点、FG4/5、3P3本。前半の不調を、同じ試合の12分で反転させました。最終的にはFG9/19、3P6/12、FT5/5です。

対立軸は「Curryが決めたか、Greenが配ったか」ではない。2人の仕事がつながり、どちらからでも次の得点へ入れたかです。

WARRIORS · OFFENSE AT A GLANCE
SCORE
120-100
6連勝
3Q
38-23
+15点
FG
42/80
52.5%
3P
16/41
39.0%
AST
36
MIAは27
TOV
18
MIAは19

36アシストは「最後の1本」までボールを運んだ数字

ウォリアーズは42本のFG成功に対して36アシストを記録しました。36を42で割ると85.7%。公式boxからの単純計算ですが、成功したシュートの多くに最後のパスが付いたことが分かります。

一方で、18ターンオーバーは残りました。アシストが多いから、すべてのパスが安全だったわけではありません。ボールを動かした成果と、失った回数は分けて読む必要があります。

それでも、Greenの11アシストだけで36には届かない。Curryは4、Yaxel Lendeborgは6、Brandon Williamsは4アシストでした。パスの出口を一人へ集めず、複数の選手が次の得点を選べた試合です。

Curryが出し、Greenが返す──そこから11-0へ

役割交換が見えたのは、第3Q開始直後でした。残り11分48秒、CurryのパスからLendeborgがカットで2点。36秒後にはGreenがCurryの3Pをアシストしています[3]。

最初のプレーではCurryがパサー。次のプレーではGreenがボールを届け、Curryがフィニッシャーでした。2人の役割は固定されていません。

ただし、この2プレーだけで試合は決まりませんでした。その後、ヒートは58-58へ戻しています。ここで確認できるのは決勝点ではなく、後半の攻撃へ入るための型です。

大きな差は64-64から生まれました。Curryはドライブの2点、3P、3本のFTで8点を連取。最後はCurryのパスからAl Horfordが3Pを決め、残り6分10秒に75-64です[3]。

Curryは8点を続けた後、Horfordの3Pをアシストしました。直前の3PはHorfordのパスからCurryが成功。別々のポゼッションで、出す側と決める側が逆になっています。11-0は一人の連続得点ではなく、最後の3点を味方へ渡して完成したランでした。

コーチの目線

ミニバスで言い換えるなら、「パスを出した選手も、次の攻撃に残る」です。CurryはLendeborgへパスした後、別の攻撃では得点役になりました。Greenは2得点、11アシストです。

上手な選手へ毎回ボールを預けるだけでは、守る側も狙いを絞れます。出した人が動き、受けた人が次を選ぶ。役割を一つ先へ渡すと、同じ5人でも守る対象が増えます。

Greenの2得点は、攻撃参加が少ない数字ではない

GreenはFG1/3で2得点でした。得点だけなら、先発5人で最少です。それでも、11アシストでチーム最多。出場27分25秒のプラスマイナスは+13でした。

Curryは29得点でチーム最多、4アシスト、ターンオーバー0。Greenは11アシスト、3ターンオーバー。2人は同じ方法で攻撃へ参加したわけではありません。

CURRY × GREEN · DIFFERENT JOBS, ONE OFFENSE
CURRY PTS
29
FG 9/19
CURRY 3P
6/12
成功率50.0%
CURRY AST / TOV
4 / 0
27分57秒
GREEN PTS
2
FG 1/3
GREEN AST
11
チーム最多
LENDEBORG
17 / 8 / 6
PTS / REB / AST

Lendeborgの17得点、8リバウンド、6アシストも見逃せません。CurryとGreenのパスを、別の選手が得点や次のパスへ変えた。2人の連携は、2人だけで完結していません。

6連勝の次に見るのは、36アシストの再現性

6連勝は、球団公式とAPの試合記事で一致しています。ただ、今回の1試合だけで連勝全体の理由は決められません。確認できたのは、36アシストと第3Qの役割交換でした。

もちろん、毎試合42本のFGに36アシストが付くとは限りません。Curryの第3Q14得点も、3P3本も再現を約束する数字ではないでしょう。

次戦で見るべきは、Curryが前半のように決まらない時間です。そのときGreenが誰へパスし、Curryがパス後にどう攻撃へ関わるか。ヒート戦で見えた流れを、相手が変わっても作れるかが次の確認点です。

※ 36アシスト÷42FG成功=85.7%は公式boxからの単純計算です。アシストの価値を個人の得点へ換算した数字ではありません。

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出典

[1] 最終スコア、6連勝、Curryの29得点、Greenの11アシスト:Golden State Warriors公式「Warriors Defeat Miami by 20 Points for Sixth Straight Win」 / Associated Press / The Washington Post「NBA capsules」
[2] 両チームの全選手box、チーム集計、ラインスコア、Curryの前後半:NBA.com Warriors「Heat vs Warriors Game Details」 / NBA.com「Heat vs Warriors Blueprint」
[3] 第3Q11分48秒のCurry→Lendeborg、11分12秒のGreen→Curry、58-58へ戻った経過、64-64から75-64の得点順:CBS Sports「Heat vs. Warriors GameTracker」

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