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コラム

なぜ自分でNBAブログを作ったのか

公開日2026.05.30編集部 · 5 min
コラムNO. 08
WHY
WHY I BUILT THIS

このサイト「Court Vision」を、私はひとりで作っています。エンジニアでもライターでもない、ただのNBAファンです。それでもなぜ自分でブログを立ち上げたのか。今日はその話を、少しだけさせてください。

運営者情報のページにも「自分でNBAの試合を分析したかったから」と書いています。このコラムは、その裏側にあるもう少し具体的な気持ちの話です。

毎日、いろんなサイトとXを見ていた

NBAを追いかけていると、情報源は自然と増えていきます。私もいろんなサイトを見てきました。そしていちばん見ているのが、X(旧Twitter)なんです。

特に海外のポスト。試合直後の現地の反応や、記者が出すスタッツの速報は、やっぱり一次情報に近くて面白い。私はそれを翻訳しながら取り入れています。英語のまま流れてくる情報を、自分なりに噛み砕いて理解する。この作業自体が、もう半分趣味みたいなものなんです。

日本語の発信は、魅力的だけど数が少ない

もちろん、日本語でNBAを発信している人もいます。中にはとても魅力的なアカウントもある。読んでいて「なるほど」と思わされることも多いんです。

ただ、正直に言うと──人数が、そんなに多くない。海外の情報量と比べると、日本語で深く掘り下げてくれる発信は、まだ限られていると感じます。だから「もっと読みたいのに、ない」という渇きみたいなものが、ずっとありました。

「だったら、自分で作ってしまえ」

その渇きが、ある日ふっと裏返ったんです。「ないなら、自分で作ればいいじゃないか」と。

きっかけは、今年のプレーオフでした。私はLakersが好きで、ずっと追っていました。1回戦は、Luka Dončić と Austin Reaves という主力2人を欠きながらロケッツを退けて(Reaves は途中で戻ってきた)、その次に立ちはだかったのがサンダーだった。そこからは、あの試合をずっと「どうやったらサンダーに勝てるんだろう」と考えながら見ていたんです。Lakersは Shai Gilgeous-Alexander(SGA)を止めにかかった。でも勝てなかった。SGAを抑えにいくと、今度は周りに点を取られる。じゃあ「結局、何点取られてるの?」と。それを感覚じゃなく数字で並べてみたら、すごくよく分かるんじゃないか──そう思ったんです。

このスタッツの見方、実は自分のミニバスチームでも取り入れているものなんです。NBAでも「この選手は何点・何リバウンド」とは見ますが、たいてい興味のある選手だけ。でも、Game全体をその目で分析したら、もっと面白いんじゃないか。サンダーに勝つには何を直せばいいのか、私自身が知りたかった。それがこのサイトの出発点です。

大層な決意というより、勢いに近かったかもしれません。でも、やってみたかったことははっきりしていました。それは、自分が知りたい試合のスタッツから、その試合のキーポイントを見つけ出すことです。

試合って、ただ眺めているだけでも楽しい。でも、スタッツを並べてみると「ああ、勝負を分けたのはここか」という景色が見えてくる瞬間があるんです。リバウンドの差だったり、ある選手のシュート効率だったり。その「見えてくる感じ」を言葉にできたら、ただ見るよりもっと面白くなるんじゃないか。そう思いました。

今年のあのシリーズで、私の印象にいちばん強く残っているのは八村塁です。Game 4、終盤の4点プレイ。あの一本でLakersがぐっと押し返した瞬間は、見ていて鳥肌が立ちました。そして後でスタッツを見て、もう一度驚いたんです。彼はあのプレーオフ、3ポイントを約57%という高確率で沈めていた。日本人として応援したい気持ちももちろんありますが、それ以上に「この数字、ちゃんと強いじゃないか」と。感覚で『八村よかったな』と思った試合が、数字でも裏づけられる。あの答え合わせの感覚こそ、私がやりたかったことそのものでした。

まずは「自分が知りたいこと」を書く

だから正直なところ、このブログはまず「自分のため」に書いています。自分が知りたいこと、興味のあることを記事にしている。そこは隠さずに言っておきたいんです。

もちろん、それが誰かのためになったら最高です。朝の通勤電車で読んで「今日ひとつ知れた」と思ってもらえたら、これ以上のことはありません。でも順番としては、まず自分が面白がること。自分が面白がれていないものは、たぶん誰の心にも届かないと思うから。

「誰かのために」と「自分のために」は、案外ぶつかりません。自分が本気で知りたくて調べたことは、同じ疑問を持つ誰かにも刺さる。私はそう信じて、今日もスタッツを開いています。

結び

派手なサイトではありません。更新も、ひとりでできる範囲です。それでも、海外のポストを翻訳しながら「これ、日本語で読めたらいいのに」と思っていたあの頃の自分に、今のCourt Visionを見せてあげたい。そんな気持ちで続けています。読んでくれているあなたが、その「あの頃の自分」と同じ渇きを少しでも満たせていたら、嬉しいです。

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