Shai Gilgeous-Alexanderが31点・FG率58.8%・3P率50%——効率の塊のようなパフォーマンスを見せた。この夜の本質は単なる得点数ではない。OKCはGame 4でフェニックス・サンズを131対108で制し、プレーオフR1をスウィープで完結させた。Jalen Williams(JWill)不在という逆境の中でシリーズを支配した若いロスターが、ウェスタンカンファレンス優勝最有力候補であることを証明した夜だった。
OKCはシーズン途中にJWillを怪我で失い「二枚看板体制」から「SGA一強」へのシフトを余儀なくされた。しかしその逆境がかえってチームのケミストリーを強化した側面がある。若手ウィング陣がSGAの隣でオフボールの役割を洗練させ、コーナー3成功率が41.7%まで上昇。SGAがプレッシャーを引き付ける設計が確立された。サンズはR1相手として現ディフェンディングチャンピオンとして挑んだが、結果的にSGAの技術的優位性の前に為す術がなかった。
31点の内訳を分解すると、SGAの効率性が浮かび上がる。FG率58.8%・3P率50%という数字は「量より質」の極致だ。ペイント内フローター、ステップバック3P、ドライブレイアップを状況に応じて織り交ぜ、サンズの守備陣が一つの守り方に特化できなかった証左でもある。特に3P率50%は、SGAが特訓してきた「クロスオーバーからの急停止→後退→リリース」という流れで生まれたステップバック3Pが高効率で決まったことによる。コーチ・マーク・ダグノートは試合後、「Shaiは今夜、守備者が何をしようとしても答えを持っていた」と評した。
R2の相手は西地区上位シードの強豪。SGAが個人技で局面を打開できる一方、OKCとして問われるのは「チームとして守りきる力」だ。スウィープ通算DRtg 104.2は高水準を維持しており、守備面の自信は揺るぎない。JWillの復帰時期次第ではロスターがさらに厚みを増す可能性もあり、OKCの今後に注目が集まる。
SGAの得点技術は日本のバスケットボールファンにとって格別の教材だ。特にステップバック3Pと「間」を使ったフローターは、バスケ経験者からすると技術的に非常に高度で、日本のプロリーグ(Bリーグ)でも参考にされ始めている。八村塁も類似したミッドレンジとステップ系の動きを持つ選手で、SGAとの比較分析は日本のNBAファンにとって興味深いテーマだ。
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