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戦術分析

0/5 ── サンダー対スパーズ WCF Game 6 プレビュー、Wemby「直近59/26」の中で G5 だけ崩れた急ブレーキ、サンアントニオで戻すか

公開日2026.05.28編集部 · 5 min
戦術分析NO. 10
0/5
WEMBY 3PT G5

サンダー対スパーズ(Thunder vs Spurs)のWCF Game 6は、SAS のホーム・サンアントニオで JST 5/29(金)9:30 ティップ。シリーズ OKC 3-2 ── SAS は次落とせばシーズン終了です。

朝のプレビューで張った「Wemby vs SGA」「32 vs 25」の対決は、G5 で 32 vs 20 という答えが出ました。SGA は MVP 級の数字を現実化、Wemby は 3P 0/5・FG 4-15 で沈黙。シリーズで初めて Wemby が「シューティングで崩れた夜」 でした。

この記事では「0/5」という数字を、表面の「Wemby の不振」で終わらせず、直近5戦 9/26(34.6%)の中で G5 だけ急ブレーキした構造として読みます。Mitch Johnson が試合後に発した強烈な要求「もっと撃て、20点以上取れ」も併せて、G6 で SAS が見せるべき答えを取り出します。

この記事のポイント
  • Wemby は「もう撃てない」のではなく「G5 だけ落ちた急ブレーキ」──直近5戦 9/26(34.6%)。G1〜G4 は 9/21(43%)と好調、G5 だけ 0/5。1試合の崩れか、流れの終わりか。
  • G6 だけ SAS が favorite に逆転──シリーズは OKC 圧倒だが、G6 単独は SAS -2.5(ホーム)。オッズが見る「2層の真実」が G6 に出ている。
  • 3-2 リードから G6 決着は過去 206/206=100%──逆転(2-3→4-3)は G7 でのみ起きる。OKC は「G6 で押し込む」か「G7 で取る」かの選択権を持つ。

背景──G5 で何が崩れたか、サインの答え合わせ

G5 のプレビューで、リキャップで答え合わせするための 3つのサイン を残しました。結果はこうでした。

サイン①「Wemby の出場時間」(予想:33-35分が接戦の最適解)→ 38分。数字上は「博打領域」だが、内実は OKC が早々に13点リードし、Mitch Johnson が追い上げのため Wemby を残し続けた「追い込まれた38分」でした。

サイン②「J. Williams の出場時間」(予想:0分=DNP継続)→ DNP。プレビュー予想ど真ん中。Ajay Mitchell も DNP で、OKC は主力2人不在で勝った夜 です。

サイン③「4Q残り5分時点のスコア」(予想:10点差以上=早期決着)→ OKC 約+13。早期決着シナリオ的中。

3サイン全部「予想通り」だった一方で、本丸の「Wemby 39→31→?分の最適解」の答えは別の場所から出ました。時間ではなく、シュートが落ちた── これが G6 の中心テーマです。

データブロック①──WCF Game 6 の前提

■ シリーズ:OKC 3 - 2 SAS/G6 ティップオフ JST 5/29(金)9:30(サンアントニオ・NBC/Peacock)
■ Vegas オッズ:SAS -2.5 ホーム favorite(ML SAS -142・OKC +120・O/U 218.5)
3-2 リードから G6 で決着した過去:206/206 = 100%(Land of Basketball)
■ 「2-3 から逆転」は過去 59/365(16.2%)。すべて G7 で決着=OKC は G6 を取れば即 Finals
■ OKC アウェイ PO 成績:5勝1敗(PHX 2-0/LAL 2-0/SAS 1-1)
■ Wemby 3P 直近5戦(PO中):9/26(34.6%)/G1 1-2・G2 3-7・G3 2-5・G4 3-7・G5 0-5
■ G5 OKC 127-114 SAS/3P 命中率 OKC 14/32(44%) vs SAS 12/41(29%)
Wemby vs Hartenstein 守備時:3/11(27%)(G5 ESPN分析)
■ Caruso シリーズ通算:平均17点・3P 58.1%・コート上 +45
■ OKC インジュリー:J. Williams(左ハム)QUESTIONABLE/Ajay Mitchell(calf)OUT

詳細分析──「0/5」を運営者はこう読む

ここがこの記事の本丸です。Wemby の 3P 0/5 を「ただの不振」で片付けず、直近5戦の流れの中で何が起きたか を読みます。

まず数字をもう1段深く見ます。直近5戦(PO中)の3P:G1 1-2・G2 3-7・G3 2-5・G4 3-7・G5 0-5。合計 9-26(34.6%)。NBA 平均が約36%なので「平均をやや下回る」レベルです。

でも、これを G1-G4 だけで切ると 9-21(43%)。リーグトップクラスの効率です。G5 だけが 0-5 で落ちた ──これが「数字を1段深く」見たときの本当の構図です。

つまり、Wemby は「もうシュートが入らない」のではなく、4戦は撃ち続けていた選手が、G5 で1試合だけ崩れた 状態。1試合の偶発か、流れの終わりか。G6 がその分かれ目──いや、「G6 がそれを決める1試合」 です。

次に、なぜ G5 で落ちたか。ESPN の分析によれば、Hartenstein が Wemby を守った時のシュート成功率は 3/11(27%)。OKC が G5 で打ち出した 「Hartenstein の containment 守備」=Wemby を抑え込む守備設計が機能したからです。Wemby の足を止め、3Pを撃たせる前に手を伸ばしてプレッシャーを与え続ける。これが Wemby を 3P 0/5 に追い込んだ仕掛けでした。

運営者の読み方を一度まとめます。「0/5」は Wemby 個人の問題ではなく、Hartenstein を中心とした OKC の守備設計が機能した結果。だから G6 で SAS が見るべきは 「Wemby を Hartenstein から離す動き」──ピックでマッチアップを変える、コーナーに動いて Hartenstein に追わせる、など。シュートを「打たせる工夫」がチームに必要 です。

もう1段、コーチ視点を入れます。Hane のミニバスコーチ経験 で言えば、エースが「外が落ちた夜」にコーチが選ぶのは 「もう1度撃たせて流れを変える」か「中で勝負させる」か の二択。Mitch Johnson は G5 で Wemby を38分使い続けて3Pを5本撃たせ続けた ──結果は0/5。試合後の彼の言葉が、答え合わせを示しています。

「He's got to take more than 15 shots. Even with the 12 free throws, he's going to have to score more than 20 points, for sure.」(もっと15本以上撃たないといけない。FT で12点稼いでも、20点超えないと話にならない)

Mitch Johnson は G6 で 「もっと撃たせる」 方を選ぶと宣言しています。でもそれは G5 と同じ博打。SAS に必要なのは「もっと撃たせる」ではなく 「もっと撃ちやすい場所で撃たせる」── これが指導の現場では 「シュートチャンスを作る」 と言います。

サブトピック──G6 だけ SAS favorite、シリーズと単発の「2層の真実」

G6 のオッズが面白い構造を持っています。G6 単独では SAS -2.5(ホーム favorite) ── DraftKings は SAS が2.5点差で勝つと見ています。

でも、シリーズ全体では OKC が 3-2 リード3-2 リードから G6 で決着した過去全 206 試合すべてが 3-2 リードチームの勝利(Land of Basketball)。シリーズで見れば OKC 圧倒、単発の G6 で見れば SAS favorite。「2層の真実」が同居している 夜です。

運営者の読み方では、これは 「ホーム要素と心理要素は SAS、シリーズの流れと層の厚みは OKC」 の対比です。SAS は 負ければ終わる という極限のモチベーション、サンアントニオの本拠地の声、G4 で 21点差勝利を実現したホームの記憶。OKC は 「2試合あれば1勝でいい」 という戦術的余裕、Caruso の +45 のシリーズ通算、Hartenstein の Wemby 抑制設計。

どちらが勝つかではなく、「どちらの真実が今夜は強いか」 を見るのが G6 の楽しみ方です。

連続性──G6 リキャップで答え合わせしたい3つのサイン

明日のリキャップで答え合わせするため、G6 で見たい 3つのサイン を残します。

1つ目は Wemby の3P 試投数と成功数。プレビューで張った「0/5 → 何/何?」の答え。5本以上撃って 2本以上入れば、急ブレーキは1試合の偶発。3本以下しか撃てなければ、OKC が G5 の Hartenstein 守備設計を再現=SAS は内野勝負1本に追い込まれた合図です。

2つ目は J. Williams の出場時間。questionable から「出る」場合、ベンチの厚みが完全復活=OKC は Caruso + J. Williams + Hartenstein のフロントコート で SAS を圧倒できる。「出ない」なら G5 と同じ構図で、Caruso がもう一度 22点を取れるかが鍵。

3つ目は 2Q のスコア。G5 の決め手は Q2 OKC 40-31 SAS(+9)でした。SAS が2Qで OKC をリードできれば、ホームの勢いに乗って勝てる。逆に OKC が2Qで二桁突き放せば、G6 もそのまま逃げ切り型に移行=Finals 直行です。

今後の展望──Finals に向けた2つの絵

OKC が勝てば、6/3(米時間)開幕の Finals は OKC vs NYK。SGA vs Brunson の MVP 級 PG 対決と、Caruso vs Bridges のラインナップ厚み比べ。NYK は ECF 4-0 スイープで 27年ぶり Finals 進出+休養5日以上。2024-25 王者 OKC が連覇を狙う構図です。

SAS が勝てば、G7 は 5/31(米時間)・OKC。OKC ホームに戻る最終決戦。Wemby vs Hartenstein のマッチアップが もう1試合 続く ── これだけで NBA ファンには十分な御褒美です。

今日の1つの持ち帰り はこれです。「0/5」は Wemby の終わりではなく、Hartenstein 守備設計が機能した1夜の結果。G6 で SAS が打開するのは 「もっと撃たせる」ではなく「もっと撃ちやすい場所で撃たせる」──そのチームとしての工夫が、Finals 進出を決めます。ティップオフ JST 5/29 朝9:30、サンアントニオで Wemby が何本撃って、何本入れるか。そこに目を向けてみてください。

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