← 一覧に戻る
戦術分析

2OT・+21リバウンド・RS 4-1── 数字が語る、サンダーが追い込まれているG2の現実

公開日2026.05.21編集部 · 7 min
戦術分析NO. 25
+21
WCF GAME 2 PREVIEW

日本時間5月21日 朝9:30、WCF Game 2。スパーズが 1-0 リードで OKC に乗り込みます。G1 は 122-115(2OT)、下馬評を覆す結果でした。リバウンド差 +21Wemby 41点24REB、RS 直接対戦も スパーズ 4-1──数字が、サンダーの追い込まれた現実を映します。G1 の数字、スパーズの "ダブルチーム完成度"、サンダーの3つの対策を整理します。

この記事のポイント
  • 数字3点で見る現実──2OT 負け・リバウンド差 +21・RS 直接対戦 4-1。オッズも逆転した。
  • ダブルチームは "3つの完成度" で機能──ローテ速・ノーマーク消し・ミスマッチ個守備。
  • G2 の3つの対策──①オフボール起点化/②Holmgren ピック&ポップ/③アーリーオフェンス。

背景──Game 1 で何が起きたか

PO 史上 2OT は 6回目、2013年 Spurs-Warriors 以来 13年ぶり。主役は Wemby、41点24REB・3BLK・49分。22歳134日での PO 40+20 は 史上最年少です。サンダーは SGA が FG 7/23・12AST、Caruso 31点(3P 8/14)、JW も 26日ぶり復帰で 26点を返したが届かず。スパーズのもう一人の主役はルーキー Dylan Harper24点・11REB・スパーズPO記録の7STL

データブロック①──Game 1 のキー数値

■ スコア:SAS 122 - OKC 115(2OT)/PO 2OT は 6回目・13年ぶり
■ Wemby:41点・24REB・3BLK・49分/40+20 は 史上最年少・56年ぶり
■ SGA:FG 7/23・12AST・4TO
■ Caruso:31点・3P 8/14(自己最多の3P)
■ JW:26日ぶり復帰で 26点
■ Harper(SAS):24点・11REB・7STL(スパーズPO記録)
■ リバウンド差:SAS 61 - OKC 40(+21)/ペイント得点:52-38(+14)
■ シリーズ:SAS 1-0/RS 直接対戦 SAS 4-1(Thunder 全18敗中4敗が Spurs 戦)
■ G2 ティップオフ:5/21 朝9:30 JST・OKC Paycom Center

ポイント①──「数字」が示すサンダーが追い込まれた現実

サンダーは PO 8-0 のチーム。それでも G1 を落とした、その落とし方が深刻です。①リバウンド差 +21──Wemby と Hartenstein のサイズ勝負で完敗し、武器の速攻機会も削られた。②RS 直接対戦 4-1──64勝のチームの18敗中、4敗がスパーズ戦。③オッズの逆転──スパーズ +210→-105、サンダー -260→-115。マーケットも評価を入れ替えました。

ポイント②──スパーズのダブルチーム、3つの完成度

なぜ "SGA封じ" が効くのか。ダブルチーム自体でなく、周辺の3つの完成度がカギです。①ローテが速い──SGA のパス後、受け手にカバーが先回りする。②ノーマークを作らせない──Castle・Vassell・Sochan ら若手ウィングが詰める。③ミスマッチでも個で粘る──Wemby は安易にヘルプへ出ない。

方針は 「SGA からボールを離させ、他に決めさせる」。抜いた先のオプションを消す設計です。

Lakers との対比──"SGA封じ"の精度はどう違うか

"SGA封じ" は WCSF(vs Lakers)でも使われました。Lakers G1 は SGA を 18点・7TOに抑えたが、Holmgren 24・Mitchell 18・McCain 12でカバーされ Thunder が 108-90 勝利、シリーズも 4-0。"SGA封じだけ" では足りないのがサンダーで、Lakers は次の駒を止められなかった。スパーズはローテ速・ノーマーク消し・ミスマッチ個守備で、その穴まで埋めて挑んでいます。

唯一の勝利が示す「勝ち筋」──1/13の 119-98

追い込まれたサンダーにも手本があります。RS 4-1 で唯一勝った 1/13(ホーム)の 119-98。ここに G2 で取り戻すべき形があります。

この試合の SGA は 34点・FG 11/23・5AST・自己タイの4BLK。取りつつ抱え込まず配給し、守備でも支配。脇も機能しました──JW 20点(FG 9/15)Caruso 13点(3P 2/4)Holmgren 10REBMitchell 11点。チーム FG は 約52%40%。効率差がそのまま21点差になりました。

■ スコア:OKC 119 - SAS 98(2026/1/13・21点差の快勝)
■ SGA:34点・FG 11/23・5REB・5AST・4BLK(自己タイ)
■ Jalen Williams:20点・FG 9/15
■ Caruso:13点・3P 2/4・4AST
■ Holmgren:8点・10REB
■ Ajay Mitchell:11点・6REB・4AST
■ チーム FG:OKC 約52% - SAS 40%
※この試合は Hartenstein 欠場(ヒラメ筋)。PO では復帰済み

G1 との差は明確です。G1 の SGA は FG 7/23と効率を欠き、Caruso の31点以外が続かなかった。勝てた試合は 「SGA が効率よく沈め、JW・Holmgren・Mitchell が同時に二桁」。この "分散した得点源" を取り戻すのが G2 の改善点で、次の3対策はその具体策です。

データブロック②──Thunder の対策素材

■ JW:26日ぶり復帰で 26点(G2 以降は稼働時間回復見込み)
■ Ajay Mitchell:WCSF G2 20点(JW 欠場時の救世主)
■ Holmgren:WCSF G2 22点/PO 3P 1.5本/FG 60%
■ Holmgren 3P:WCSF G1 2-2(高確率を継続)
■ Hartenstein:オフリバから2回目の攻撃を量産(リバウンド回復のカギ)
■ Thunder RS:"ターンオーバーからの得点" リーグ1位
■ Caruso G1:3P 8/14(G2 でも武器候補)
■ Wemby:49分プレー/G2 までインターバル 2日
■ Fox(SAS):G1 欠場、G2 は game-time decision
■ G2 オッズ:OKC -6.5・O/U 215.5

ポイント③──Thunder が取るべき3つの対策

G2 で打てる手を3つ。優先順は ①→③→② です。

①オフボール起点化(★最推奨)

SGA をデコイにし、ハンドラーを JW・Holmgren へ切り替える案。スパーズのダブルチームは "SGA がボールを持つ前提" の設計なので、オフボールに回すだけで守備が宙に浮く。根拠は WCSF G2、JW 欠場でも Mitchell 20・Holmgren 22の 125-107 勝利。リスクは JW の稼働制限と Holmgren の被ファウル/TO。

③Holmgren ピック&ポップ+対角スキップ

Wemby を 3Pライン外へ引き出す案。Holmgren がピックからポップ、Wemby が出たら対角コーナーへ即スキップ。根拠は Holmgren PO 3P 1.5本/FG 60%、WCSF G1 は 3P 2-2。リスクは外に出るとオフリバが減ること(②とトレードオフ)。

②アーリーオフェンス+セカンドチャンス連打

ハーフコート守備が固まる前に攻めきる案。速攻と Hartenstein のオフリバで2回目を押し込む。根拠は Thunder RS "ターンオーバーからの得点" リーグ1位。リスクは 2OT 直後の脚消耗と、Harper(11REB/7STL)の速攻対応力。

今後の展望──G2 の鍵と Fox 復帰の不確定性

マーケットは G2 単独で OKC -6.5・O/U 215.5、シリーズオッズはすでに -115。1試合の重みが普段の倍です。変数は De'Aaron Fox(SAS)の出場可否──G1 欠場、G2 は game-time decision。Fox が戻ればスパーズの速攻が鋭くなる。サンダーは①と③で Wemby を中央から引き剥がせれば、+21 のリバウンド差は縮まります。

結び

1勝目の重さも、追い込まれた側の反応も、最初の5分に出ます。サンダーの "次の一手" を、数字と一緒に追ってみてください。

𝕏この記事をシェア

NBA 視聴

NBA on PrimeをAmazonで観る

プレーオフ含む主要試合を日本語実況で配信中

Amazon Prime Videoを見る →

※ 本リンクはアフィリエイト広告を含みます

この記事、どうでしたか?

← 一覧に戻る