NBA優勝回数ランキング2026──セルティックス18回・レイカーズ17回、今年の王者は歴代何位?
優勝の富は、2チームに偏っている
NBA優勝回数ランキングのトップは、セルティックス18回[1]とレイカーズ17回[1]。この2チームだけで、NBA全体の優勝のほぼ半分を占めます。
そして2026年、勢力図に新しい数字が1つ加わりました。ニックスがスパーズ(Knicks vs Spurs)を4勝1敗で破り、53年ぶり3度目の優勝。歴代6位タイに名を連ねました[3]。
この記事は、その2026年版ランキングで歴史を整理するものです。上を見ると2強の独占、下を見るとまだ1回も勝てていない10チーム。同じリーグの中で、優勝という富がどれだけ偏っているか。頂点の常連と、まだ優勝のないチームを並べると、それがくっきり見えてきます。
- 2強がほぼ独占 ── セルティックス18・レイカーズ17で、現役球団の優勝合計79回のうち半分近くを占める一極集中
- 今年の王者ニックスは6位タイ ── 53年ぶり3度目の優勝で、3回組(ヒート・ピストンズ・76ers)と並んだ
- 未優勝はまだ10チーム ── 現役30球団のうち、3分の1が一度も頂点に立っていない
背景:数え方の前提を1つだけ
ランキングを読む前に、数え方を1つそろえておきます。本記事の優勝回数は、移転や改名の前まで含めた「フランチャイズ単位」。具体的には、次の3つです。
- レイカーズ17回 ── ミネアポリス時代の5回を含む[1]
- ウォリアーズ7回 ── フィラデルフィア時代の1947年(BAA初代王者)を含む
- 数えるのはNBA時代だけ ── スパーズのABA時代などは含めない
では、なぜここまで上に偏るのか。理由はシンプルです。強い組織は、一度勝てる仕組みを作ると、それを長く回し続けられる。スター選手・名将・分厚いベンチがそろうと、勝ちが次の勝ちを呼ぶ。だから王朝(ダイナスティ)が生まれ、優勝の数が一部に積み上がっていきます。
データブロック①:優勝回数ランキング(2026反映)
上位2チームだけで合計35回。現役30球団が積み上げた優勝79回のうち、半分近くがセルティックスとレイカーズの棚に並んでいる。
2026年の優勝を反映したランキングが、こちら。トップ10タイまで、主な優勝年とあわせて並べました。
| 順位 | チーム | 優勝回数 | 主な優勝年 |
|---|---|---|---|
| 1位 | セルティックス | 18回 | 1957〜69の黄金期ほか・最新2024 |
| 2位 | レイカーズ | 17回 | ミネアポリス時代5回を含む・最新2020 |
| 3位 | ウォリアーズ | 7回 | 1947(BAA初代王者)ほか・最新2022 |
| 4位 | ブルズ | 6回 | 1991-93, 1996-98 |
| 5位 | スパーズ | 5回 | 1999, 2003, 05, 07, 14 |
| 6位タイ | ニックス | 3回 | 1970, 1973, 2026 |
| 6位タイ | ヒート | 3回 | 2006, 2012, 2013 |
| 6位タイ | ピストンズ | 3回 | 1989, 90, 2004 |
| 6位タイ | 76ers | 3回 | 1955, 67, 83 |
| 10位タイ | バックス/サンダー/ロケッツ | 各2回 | サンダーはシアトル時代1979+OKC 2025 |
表を見ると、3位以下のガクッとした落差が目につきます。1位18回・2位17回の2強に対して、3位ウォリアーズは7回。トップ2と3位以下の間に、はっきりした壁があるということです。
詳細分析:今年の王者ニックスの「6位タイ」を読む
ここで、2026年の主役ニックスに注目します。3度目の優勝で歴代6位タイ。並んだのは、同じ3回組のヒート・ピストンズ・76ersです。
面白いのは、ニックスの優勝が1970・1973・2026という並びだということ。2回目から3回目まで、53年も間が空いています[3]。半世紀ぶりに棚へ1個積んで、ようやく6位タイ。優勝を「積み上げる」のがどれだけ難しいか、この間隔が物語っています。
もう1つの読みどころが、トップ2の差です。セルティックス18回とレイカーズ17回の差は、たった1。長年ライバルとして競ってきた2チームが、優勝数でもほぼ並走しています。どちらかが次に1つ勝てば、頂点が入れ替わる。ランキングの一番上は、いまも動く余地を残しています。
子どもたちのチームを見ていると、強いチームと弱いチームの差は、一番うまい子の有無だけでは決まりません。中心になる子の脇を、誰と誰で組み合わせて起用するか。守りが得意な子、声を出せる子、つなぎ役になれる子——その組み合わせがハマって初めて、チームとして勝てるようになります。そして一度ハマると、翌年も翌々年も勝ち続ける。土台ができたチームは、強さが続くんです。
セルティックスやレイカーズの優勝が積み上がるのも、これと同じ。勝てる組織のかたちを一度作ると、選手が入れ替わっても勝ち方が残る。逆に、その土台づくりにずっと時間がかかっているチームもある。次に見る「未優勝10チーム」が、まさにそこです。
データブロック②:いまだ優勝ゼロの10チーム
ここからは、まだ優勝のないチームへ目を移します。現役30球団のうち、優勝経験があるのは20チーム。残る10チームは、いまだ一度も頂点に立っていません(30−10=20)[2]。2025年にOKCが初優勝するまでは11チームでしたが、1つ減って10になりました。
未優勝の10チームは、ファイナルに届いたかどうかで2つに分かれます。
ファイナル経験あり(決勝で敗退)── 5チーム。サンズ・ネッツ・ペイサーズ・マジック・ジャズ。あと1つ勝てば、という最後の壁で跳ね返されてきた顔ぶれです。なかでもサンズはファイナルに3回到達していて、未優勝チームのなかでは最もタイトルに近づいた歴史を持ちます。
ファイナル未到達 ── 5チーム。クリッパーズ・グリズリーズ・ティンバーウルブズ・ペリカンズ・ホーネッツ。まだ一度も決勝の舞台に立てていないグループです。土台づくりの途上にある、と言ってもいい。
サブトピック:直近11年の王者を並べると、意外と入れ替わっている
ここまで見ると「優勝は一部の強豪が独占している」一色に見えます。でも、毎年の王者を並べると印象が変わる。直近11年(2016〜2026)の優勝チームは、思ったより入れ替わっているんです。
順に並べると、こうなります。新しい初優勝が出た年は ◎ を付けました。
- 2016 キャバリアーズ ◎ 球団初
- 2017 ウォリアーズ
- 2018 ウォリアーズ
- 2019 ラプターズ ◎ 球団初(カナダのチーム初)
- 2020 レイカーズ
- 2021 バックス
- 2022 ウォリアーズ
- 2023 ナゲッツ ◎ 球団初
- 2024 セルティックス
- 2025 サンダー
- 2026 ニックス(3度目・53年ぶり)
注目したいのは ◎ の数です。11年のうち3チームが「フランチャイズ初優勝」を達成しました。2016年キャバリアーズ、2019年ラプターズ、2023年ナゲッツ。10年そこそこで3つも新顔の初王者が出ているのは、けっこうな入れ替わりだと思いませんか。
1点だけ注意があります。2025年のサンダーは「フランチャイズ初優勝」ではありません。前身のシアトル・スーパーソニックスが1979年に優勝済みで、フランチャイズとしては通算2度目になる。OKC移転後(サンダー名義)では初めての栄冠でした。「OKC初」と「フランチャイズ初」は別物なので、ここは分けて読みたいところ。
こうして見ると、優勝の数字こそ2強に積み上がるものの、毎年の王者の顔ぶれは固定されていない。1回だけの王者も、ウィザーズ(1978)・ブレイザーズ(1977)・マーベリックス(2011)と歴史の各所に点在します。富は偏っても、栄冠の入口は意外と開いている、というのが正直なところ。
今後の展望:決勝で敗れた5チームと、ペイサーズの再挑戦
では、未優勝10チームのうち、次に最初の1回を取るのはどこか。予想なので断定はしませんが、物差しの1つが「ファイナルにどれだけ近づいたか」です。決勝の舞台を知っているチームほど、初優勝には近いはず。
未優勝のうち、ファイナル経験がある(決勝で敗れた)のは5チーム。直近のファイナル進出年を並べると、こうなります。
- ペイサーズ ── 2025(対サンダー・第7戦までもつれ3勝4敗)
- サンズ ── 2021(対バックス)
- ネッツ ── 2003 ※ニュージャージー時代(ブルックリン移転後は未到達)
- マジック ── 1995
- ジャズ ── 1998
なかでも直近の決勝を経験したのがペイサーズです。次に注目したい1チームとして、もう少し掘り下げます。
ペイサーズは2025年のファイナルでサンダーと第7戦まで戦い、3勝4敗で敗退。球団初優勝をあと一歩で逃しました。チームの軸はエースの Tyrese Haliburton。ところが、その Haliburton が2025年6月22日のファイナルGame 7・第1クォーターで右アキレス腱を断裂しました[4]。重い負傷で、2025-26シーズンは全休になっています。
球団とカーライルHCは、2026-27シーズン(2026年10月めど)の復帰を目指している、と見通しを示しています。ここは「目指している」段階で、復帰日は確定していません。アキレス腱の断裂は、戻ってからも本来のキレを取り戻すまで時間がかかる例があります。復帰イコール即フル稼働とは限らない、という前提では見ておきたい。
それでも、見どころが大きいのは確かです。2025年に決勝を経験した中核が残り、そこへ Haliburton が戻ってくる。2026-27は「エースが帰ってくるシーズン」になります。ペイサーズの初優勝への再挑戦は、来季の楽しみの1つになりそう。もちろん優勝候補と言い切れる段階ではなく、再浮上の可能性として見ておくくらいがちょうどいいでしょう。
来季はペイサーズのエース復帰という新しい物語が始まります。頂点の「18回目vs17回目」争いと、まだ頂点に届いていないチームが狙う初優勝への挑戦。両方を頭に置いて見ると、1試合1試合が歴史の続きに見えてくるはずです。
出典
[2] 未優勝チームは現役30球団中10チーム(2025年のOKC初優勝で11→10に減少):ESPN「Which NBA teams have never won a championship?」
[3] ニックスが2026年にスパーズを4勝1敗で破り53年ぶり3度目の優勝・歴代6位タイ:NBA.com「The 2026 NBA Finals prove historically clutch」 / Wikipedia「2026 NBA Finals」
[4] Tyrese Haliburton は2025年ファイナルGame 7で右アキレス腱を断裂し2025-26を全休・2026-27の復帰を目指す:CBS Sports「Pacers' Tyrese Haliburton Achilles injury update」 / NBA.com「Pacers injury news」
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