OKC 125-107。Game 1の108-90に続き、Game 2も18点差。レイカーズはプレーオフ史上、2-0からシリーズを逆転した確率が13%といわれている茨の道に立たされた。SGAが「本来の支配的な輝きには程遠い夜」を過ごした試合でもサンダーは快勝した——これがレイカーズにとって最も残酷な現実だ。
レイカーズはGame 1と同様にSGAへのダブルチームを継続した。その結果SGAは再び苦しんだが、今度はChet Holmgrenがゲームを決定づける存在感を放ち、SGAの不振を完全に補う活躍でチームを牽引した。Game 1ではAjay Mitchellが穴を埋め、Game 2ではHolmgrenが主役を務めた。サンダーには毎試合「第2の爆発源」が存在する——レイカーズの誤算はそこだ。
一方のレイカーズはJJ Redickヘッドコーチが試合後に審判の判定を公式に批判し、Austin Reavesも不満を露わにした。審判の判定が一部レイカーズに不利に働いた可能性は否定できない。しかしデータで見ると、ベンチスコアの差(34-15)、セカンドチャンスポイントの差、Reavesのショット選択(FG 3-16)——これらはファウルコールとは無関係の数値だ。判定への不満を認めつつも、数値が示す課題を直視することがシリーズ逆転への第一歩となる。
■ シリーズスコア:OKC 2-0 レイカーズ
■ Game 1:OKC 108 - LAL 90(18点差)
■ Game 2:OKC 125 - LAL 107(18点差)
■ 2試合合計得点差:+35(サンダー優位)
■ Game 1 ベンチスコア:サンダー34 - レイカーズ15
■ SGA:20点超えを記録したものの、ターンオーバーが目立ちリズムを欠いた夜。本来の支配的な輝きには程遠く、それでもチームが快勝したことがOKCの層の厚さを示した
■ Holmgren:Game 2でゲームを決定づける存在感を放ちシリーズ最高のパフォーマンスと評価
■ レイカーズ:2-0からの逆転成功率 13%といわれている(NBA史)
Redickのレフェリーへの抗議は単なる感情的反応ではない可能性がある。NBA戦術の観点から言えば、コーチが審判に公式抗議することで翌試合のファウルコールに心理的影響を与えようとするのは珍しくない。しかし数値を直視すると、LeBron Jamesが個人成績で奮闘しながらも孤立している構造——41歳のレジェンドが1人でOKCの組織的守備に立ち向かうのは、物理的に限界がある。Game 3・4のホームゲームで誰かが覚醒しなければ、シリーズはOKCのスイープで幕を閉じる。
① Doncicの復帰——ハムストリング故障で離脱中のLuka Doncicが戻れば、SGAへのダブルチームを解除でき、得点源が一気に増える。これが最も現実的な逆転シナリオだ。
② Reavesの復調——Game 1でFG 3-16だったReavesがホームで本来の姿を取り戻すことが最低条件。彼が機能しないとレイカーズのスペーシングが壊滅する。
③ OKCへの「追われる側」のプレッシャー——ディフェンディングチャンピオンのサンダーは連覇を期待される重圧の中で戦っている。挑戦者として臨むレイカーズと異なり、「負けてはいけない」という心理的負荷がかかり続ける。シリーズが長引くほどその重圧は増し、OKCのほころびが誘発される可能性は上がる。
Redickの抗議はリーグ内でも注目を集めている。今季のNBAはファウルコールの基準を「コンタクト重視」から「フロー重視」に移行しており、レイカーズのような「ドライブで押し込むスタイル」が不利になりやすい。OKCのスペーシング重視のオフェンスはこの新基準と相性が良く、結果として判定差が体感的に大きく見える可能性はある。ただし繰り返しになるが、ベンチスコア差やReavesの不調はファウルとは切り離して論じるべき問題だ。
Game 3・4はレイカーズのホーム、クリプト・コム・アリーナで行われる。ホームアドバンスが勝率に与える影響は統計的に約3〜4%程度だが、シリーズの流れを変える1試合になり得る。レイカーズが最低でも1勝を返さなければ、このシリーズは終わる。Doncicの復帰情報が今後数日で出てくる可能性があり、それがシリーズ最大の変数となる。
八村塁はGame 1で18点と奮闘し、チームが苦境に立つ中で孤独な光となりつつある。レイカーズがシリーズを通じて機能不全に陥るなら、八村個人のスタッツがチームの数少ない希望だ。Doncicが復帰した際にレイカーズの戦い方がどう変わるか——その変化の中で八村の役割がどう再定義されるかも見どころだ。日本のNBAファンにとって、このシリーズは最大の関心事であり続けている。
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