日本時間5月20日朝、ECF Game 1。MSG に乗り込んだキャバリアーズは、3Q 終了時に 83-69 と14点リードを築きました。最大では22点差。誰もが「今日は盗める」と思った試合です。
ところが、ふたを開ければ 104-115(OT)。ニックスがフランチャイズ史上最大のプレーオフ逆転でシリーズを 1-0 とした。ただ、これは「ニックスが強かった」だけの試合じゃない。キャバリアーズには 競れた手応えと 守れなかった宿題の両方が、くっきり残りました。
試合の主導権は前半からキャバリアーズにありました。2Q に32点、3Q にも35点を積み、3Q 終了時で 83-69。4Q 中盤、残り 7:52 頃には 93-71 と最大22点差まで広げます。
潮目が変わったのが 4Q。ニックスが 「22-4」のランで一気に詰め寄りました。残り19秒、Brunson のバンクインのレイアップで 101-101 の同点に追いつき、試合を OT へ。
そして延長は ニックス 14-3 の完勝。4Q+OT を合計すると、キャバリアーズが21点しか取れなかったのに対し、ニックスは46点。前半までの貯金が、後半30分弱で丸ごと溶けた格好です。
この 22点差からの逆転は、ニックスにとって フランチャイズ史上最大のプレーオフ逆転。従来記録(20点差・1969-70以来)を更新し、NBA 全体で見ても過去30年で2番目の大逆転でした。それだけ、キャバリアーズは「あり得ない試合」を落としたことになります。
数字:3Q 終了時に14点リード、最大22点差。Mitchell が 29点・STL6で攻守を牽引し、Mobley が 14REB・3BLKでゴール下を締めた。前半は3Pもよく落ちていました。
なぜ:Mitchell のスティール6本が示す通り、前半のキャバリアーズはニックスの攻撃に強い圧をかけていた。ボールを奪い、走り、Mobley と Allen のツインビッグでペイントを守る──狙い通りの試合運びだったんです。
意味:つまり、この敗戦は「力負け」ではない。アウェイの MSG で20点リードを築けた事実は、キャバリアーズにとって紛れもない手応えです。だからこそ「守り切れなかった」ことが、いっそう悔しい1敗になりました。
数字:4Q+OT でキャバリアーズはわずか21点(18+3)。試合全体でターンオーバー21個、FG は40%止まりでした。
なぜ:リードを得た終盤、キャバリアーズの攻撃は明らかに重くなった。前半のように走らず、ハーフコートで一人がボールを持つ時間が増える。アウェイの大歓声の中で、チーム全体が「守りに入った」結果のターンオーバー21個です。点が止まれば、相手は追いつく。
意味:これが G2 最大の宿題です。リードした時こそ攻め続けられるか。MSG のアウェイで「停滞しない仕組み」を作れなければ、同じ展開は繰り返されます。守れなかったのは Brunson のせいだけじゃない、自分たちの停滞が呼び込んだ逆転でした。
数字:Brunson は38点。ただし内訳を見ると 3P は 1-6。3Pがほぼ入っていないのに、38点を積み上げました。
なぜ:取り口はドライブとミドル、そして FT 7-10。外が当たらない日でも、自分でペイントへ侵入してファウルをもらい、確実に削っていった。3Q途中までスランプ気味だった Brunson が、4Q から「確率ではなく執念で取る」モードに切り替えた格好です。15-29 という試投数も、撃ち続けた証拠。
意味:エースが不調の日でも別の取り口で38点を出せる──これがニックスの MSG での強さの正体です。確率に頼らず点を取れる選手がいると、相手は守りどころを絞れない。キャバリアーズが G2 で最も警戒すべきは、まさにこの「Brunson の引き出しの多さ」です。
これでキャバリアーズはニックス相手の PO シリーズで4連敗中(過去4シリーズ 0-4)。今シリーズも 0-1と、苦手意識を払拭できない立ち上がりになりました。
ただ、まだ1試合。内容は接戦で、20点リードを築けた事実は本物です。G2 で直すべきは明確──リードした後も攻め続けること、そして ターンオーバーを減らすこと。この2つができれば、MSG でも十分に競れる。守れなかった宿題は重いけれど、解き方はもう見えています。
14点のリードは、守り方を知らなければ簡単に溶ける。G2、キャバリアーズが出す答えに注目です。
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