データ分析

【リキャップ】グリズリーズ対ブレイザーズ、Boozerの12アシストがつないだ29点

公開日2026.11.01編集部 · 5 min
【リキャップ】グリズリーズ対ブレイザーズ、Boozerの12アシストがつないだ29点

現地10月29日(日本時間30日)、グリズリーズがブレイザーズに124-103で勝ちました。Cameron Boozerは18得点・12リバウンド・12アシスト。NBAで自身初のトリプルダブルを記録しました[1]。

主役は12アシストです。5本の3Pと9フィート以内の7本を生み、味方の得点は計29点。自分の18得点だけでは見えない攻撃の広がりまで映ります。

19歳103日での達成はNBA史上2番目の若さ[2]。ただ、この記事で見たいのは記録の珍しさだけではありません。新人が6人へパスを散らし、外と中を同時に動かした一戦です。

この記事のポイント
  • 12アシストで味方29点──5本の3Pと9フィート以内の7本を演出
  • 6人へ配球──Quinten Postの3本を最多に、5人へ1〜2本ずつ
  • 後半66-45──前半58-58からグリズリーズが21点差をつけた

NBA5試合目で見えた「得点の先」

Boozerは2026年ドラフト全体3位でグリズリーズ入り。NBA5試合目で自身初のトリプルダブルを達成し、チームは試合後に5勝0敗となりました。

28分09秒でFG 6/10、3P 4/5、FT 2/2。18得点の効率だけでも目を引きます。それでも、試合の幅を示すのは12アシストの行です。

BOOZER · FIRST TRIPLE-DOUBLE
PTS186/10 FG
REB12個人リバウンド
AST12受け手6人
MIN28:09NBA5試合目
3P4/5本人の成功数
FT2/2成功/試投
AGE19Y 103D史上2番目の若さ
TURNOVERS212 ASTに対して
※ NBA.com公式boxとRealGMで全項目を照合。

12アシストは外5本、中7本へ分かれた

NBA公式のプレー・バイ・プレーを12本すべて追うと、配球の形が見えます。3P成功へつながったパスが5本で15点。残り7本は9フィート以内の成功で14点でした[1]。

合計は味方29点です。Boozer自身の18得点と足すと47点。ただし、これは「本人の得点+アシスト直後の得点」を足した指標です。Boozerが単独で47点を生んだ、という意味ではありません。

Boozerの12アシストから味方が決めた29点の内訳。3ポイント5本で15点、2ポイント7本で14点。
12アシストの内訳は、味方の3ポイント5本(15点)と、9フィート以内の2ポイント7本(14点)。2ポイントには9フィートのフローターを含みます。29点は味方が決めた得点で、Boozer自身の18得点とは別集計です。出典:NBA.com Play-by-Play

受け手は6人に分かれました。Quinten Postが3本。Zach Edey、Cedric Coward、Jaylen Wells、Isaiah Stewartが各2本。Jerami Grantが1本でした。

ボックススコア上のターンオーバーは2本。12アシストとの比は6対1です。アシストと失った回数を並べると、配球とミスのバランスを読みやすくなります。

📋 Boozerの12アシスト内訳
受け手本数確認できた得点
Quinten Post33P 2本+3ftレイアップ
Zach Edey21ftダンク+9ftフローター
Cedric Coward23P 2本
Jaylen Wells23P+3ftレイアップ
Isaiah Stewart21ftダンク+1ftレイアップ
Jerami Grant11ftダンク

配球は第4Qまで途切れなかった

12本を時間順に並べると、第1Qに3本、第2Qに3本、第3Qに2本、第4Qに4本でした。序盤だけで数字を積み上げたわけではなく、各クォーターでアシストを記録しています。

第4Qの4本は、残り6分44秒から3分52秒までの間に集中しました。Stewartのダンク、Cowardの3P、Stewartのレイアップ、Wellsのレイアップへつないでいます。得点差が開いた時間帯でも、パス先は外と中の両方でした。

グリズリーズのチームアシストは32本。そのうちBoozerが12本、Cam Spencerが8本です。8人が二桁得点へ届いた結果と合わせると、1人が打ち続けるより、複数の受け手へ判断を渡す攻めだったと読めます。

コーチの補助線──パス先を2択にしない

コーチの目線

ミニバスでボールを持つ子に伝えるなら、「空いた人を探して」で終わらせません。リングへ近づく味方と、外で待つ味方を同時に見る。Boozerの12本は、その2方向を行き来していました。

外だけなら守備は3Pラインへ広がりやすく、中だけならペイントを固めやすい。Boozerは5本を外、7本を9フィート以内へ届けました。守備側は内外両方への対応が必要になる配球です。

ここで「シーズンを通じた攻撃の司令塔」とまでは言えません。根拠は1試合の公式PBPです。ただ、この試合で攻撃の起点を担ったことは、12本の行き先から確認できます。

前半互角から、後半はグリズリーズ

試合は前半58-58。グリズリーズは第3Qを33-25、第4Qも33-20で取り、後半を66-45としました。最終差21点は、そのまま後半の差です。

チーム全体ではグリズリーズがFG 47/102、3P 18/42。ブレイザーズはFG 37/91、3P 12/49でした。成功数の差はFGで10本、3Pで6本です。

Boozerのパスから生まれた3Pは5本。チームの3P成功18本すべてを説明する数字ではありません。それでも、29点の内訳に外15点が含まれ、チーム得点の一部を形づくりました。

PASSING MAP · VERIFIED PBP
ASSISTED 3S515点
WITHIN 9 FT714点・フローター含む
TEAMMATE PTS29アシスト直後の得点
RECIPIENTS6最多Post 3本
HALFTIME58-58同点
2ND HALF66-45MEM +21

クォーター別得点

📋 グリズリーズ対ブレイザーズ ラインスコア
チーム1Q2Q3Q4Q計
グリズリーズ25333333124
ブレイザーズ25332520103

グリズリーズ 全選手box score

📋 MEM 全選手スタッツ
選手MINPTSREBASTFG3PFT
Cameron Boozer28:091812126-104-52-2
Isaiah Stewart16:0218307-102-42-2
Cedric Coward26:5017747-143-50-0
Zach Edey18:3013706-81-10-0
GG Jackson20:3112724-122-42-2
Jaylen Wells25:0110104-92-70-0
Ty Jerome24:1110233-121-53-3
Quinten Post7:1910403-52-32-2
Cam Spencer22:478683-61-21-1
Olivier-Maxence Prosper2:334102-40-00-0
Jerami Grant26:462131-80-30-0
Scotty Pippen Jr.13:422001-10-00-0
Karim López2:330100-10-10-0
Kris Murray2:330100-10-10-0
Taylor Hendricks2:330100-10-10-0
Javon SmallINACTIVE非アクティブ
Jahmai MashackINACTIVE非アクティブ
Carson CooperINACTIVE非アクティブ

ブレイザーズ 全選手box score

📋 POR 全選手スタッツ
選手MINPTSREBASTFG3PFT
Deni Avdija32:0524978-160-48-12
Ja Morant23:1414236-142-50-0
Toumani Camara25:4513215-103-80-0
Donovan Clingan29:1411815-91-30-1
Damian Lillard30:139223-131-92-4
Scoot Henderson18:329403-81-52-2
Jrue Holiday24:176642-72-50-0
John Tonje4:325001-21-22-2
Sidy Cissoko19:044622-50-30-2
Yang Hansen4:323211-11-10-0
Branden Carlson12:072211-20-10-0
Vít Krejčí7:492010-20-22-2
Micah Potter8:381200-20-11-1
Robert Williams IIIINACTIVE非アクティブ
Shaedon SharpeINACTIVE非アクティブ
Chris YoungbloodINACTIVE非アクティブ
Jayson KentINACTIVE非アクティブ

※ 数字はPTS/REB/AST、FG・3P・FTは成功−試投。NBA.com公式boxとRealGMで全28選手を照合。PORの選手別表示時間は合計240:02ですが、公式チーム合計は240:00です。表示秒の丸め差として原表の値を掲載しました。

29点で測れること、測れないこと

29点は、公式PBPでBoozerにアシストが付いた12本の得点だけを足した数字です。パス後に味方がシュートを外した場面や、ファウルを受けた場面は含みません。逆に、カットやスクリーンで生まれた空間もBoozer1人の手柄にはできません。

だから「29点を単独で創出」とは書かず、「味方29点へつないだ」と表現します。アシストは最後のパスを記録する数字。攻撃全体の貢献を丸ごと測るものではないからです。

それでも、12本を受け手と距離へ分ける価値はあります。AST欄の12だけでは見えない、外5本と中7本、受け手6人という広がりを確認できる。ボックススコアを一段深く読む手がかりになります。

歴史的な夜でも、次に見るのは再現性

19歳103日は、Josh Giddeyの19歳84日に次ぐ記録です。Boozerの達成は歴史に残ります。ただ、若さの順位だけでは次の試合を説明できません。

次に見るべきは、相手がパスコースを消したときです。3Pラインを優先して守れば、9フィート以内へもう一度届けられるか。ペイントを固められたら、外の受け手を変えながら動かせるか。

12アシストは完成の証明ではなく、攻撃の起点になれる可能性を示した1試合分の証拠です。次戦では得点数より先に、最初の5アシストが誰へ、どの距離へ届くかを追いたいと思います。

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出典

[1] 試合結果、全選手スタッツ、ラインスコア、Boozerの12アシスト内訳:NBA.com公式box score / NBA.com公式play-by-play / RealGM box score
[2] 19歳103日で史上2番目に若いトリプルダブル、NBA5試合目で初達成:NBA.com / Yahoo Sports
[3] 全28選手の第三照合:ESPN public summary API

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